退団が決まり、記者会見に臨んだ中村選手は「お互い譲れないものがあった。(左手首の)けがに関して認められなかった部分が、第一でしょうね」「自分自身が交渉の場にいればよかったと思うこともある」「手を挙げてもらえる球団があれば、金額はこだわらないんで喜んで行きたい」(いずれもスポーツニッポンより)とコメント。今オフの交渉では一貫して茂木立弁護士を間に挟む、いわゆる「代理人交渉」を行ってきたなりが、これが上手く機能しなかったことを暗に認める発言もしているなりよ。
すでに球団はトレードの準備に着手。11日付けのスポーツ各紙は西武に獲得を打診していると報じていたなりが、西武はチームの方針として「育成重視」を掲げているため、中村選手の獲得には消極的と言われているなりよ。ほかの球団も、真実はともかく、トラブルメーカーのイメージが定着してしまった中村選手の獲得には後ろ向きで、現時点ではいかに年俸を低く抑えられようとも、手を挙げる国内球団はないと見られているなりね。
また、中村選手は米国でのプレーも視野に入れているようなりが、これも2002年オフのメッツとの交渉ドタキャン騒動、2005年のドジャースでの球団批判騒動と17試合、打率.128(39打数5安打)、0本塁打、3打点の成績から、獲得に動くメジャーの球団があるとは考えにくく、あまり現実的とは言えない状況なり。
仮にこのまま国内や米国の球団が手を挙げなかった場合。まさに四面楚歌の状況となる中村選手に残された選択肢は5つあるなりよ。
1)韓国リーグや台湾リーグへの移籍
2)四国アイランドリーグや北信越ベースボールチャレンジリーグなどの独立リーグへの移籍
3)欽ちゃん球団などのクラブチームへの移籍
4)現役復帰を目指して浪人
5)現役引退
待ち受けているのはいずれもいばらの道。かつて「スター」と呼ばれた中村選手にとっては屈辱的な道しか残されていないなりね。最も給料が見込めるのは「韓国リーグや台湾リーグへの移籍」なりが、年俸水準が日本の10分の1以下のため、オリックスが提示した8000万円よりも遙かに悪条件となるのは確実なりよ。
果たして中村選手を救済する国内の球団は現れるのか。崖っぷちに立たされた中村選手の今後は如何に。