現在オリックスの清原和博内野手とともに、「KKコンビ」として甲子園を湧かせた桑田真澄投手が、巨人にドラフト1位で入団してから21年。巨人の、そして球界のエースとして一線で活躍を続けてきたなりが、近年はけがの後遺症と年齢的な力の衰え、チーム内の若返り方針なども相まって、なかなか思うような成績を上げられずにいるなりよ。今季も開幕時こそ1軍に帯同して3試合に先発したものの、1勝1敗、防御率6.94の成績で、4月29日に2軍落ちしてからはずっと1軍から声がかかることなく、シーズンも終盤を迎えてしまったなりね。

そんな桑田投手が重大な決断をしたなりよ。それは出場機会に恵まれない巨人を今季限りで退団すること。23日に巨人公式ページ内にある桑田投手のコーナーに「明日、ジャイアンツのユニホームでマウンドに立つのは、おそらく最後になるだろう」と意味深なコメントを残し、24日に行われたイースタン・リーグ(2軍)の湘南戦に先発後には、「6月からスタンバイしてきて(1軍で)登板がないということはチームの戦力ではないと判断した。まだまだ元気なので必要とされるところに行くべきだと思う」と、巨人を退団する意向をはっきりと示したなりね。

あくまでも引退ではなく、現役は続行。他球団に移籍した上で、かねてから目標として掲げてきた通算200勝を目指す(現在は173勝)ことになるなりが、問題は現役を続けたいという桑田投手の意向を汲んで獲得に動く球団があるかどうか、ということ。ここ数年は全く仕事らしい仕事ができていない38歳のベテランという、かなり条件的には厳しい状況のため、獲得する球団が現れないとも限らないなりよ。もちろん、そのときには現役からの引退を余儀なくされるわけなり。

ただ、早速、楽天の野村監督が一連の報道に反応。スポーツ報知によると、「オレの一存では決められない」と前置きした上で、「フロントと相談して決める」と獲得の可能性を示唆しているなりよ。野村監督は「プロ魂のかたまりのような男」と桑田投手を高く評価しており、また、楽天の営業面でも桑田投手の加入は大きな貢献が期待できるため、獲得に乗り出す可能性は十分にありそうなりね。

営業面での貢献、という意味ではオリックスが参戦する可能性も。オリックスはすでに清原選手の来季現役続行の方針を決めているため、かつて甲子園や巨人を湧かせた「KKコンビ」を復活させるというプランも浮上しそうなりよ。年俸面でも格安に抑えられそうだし、仮にオリックス入団となれば盛り上がること間違いなしなりね。

また、独自の野球哲学や理論を持つ桑田投手なので、将来的に指導者の役割を担わせることを条件に獲得に動く球団もいくつか出てくるかもしれないなり。いずれにしても、近年不振が続くベテラン投手という言葉ではくくりきれない魅力が、桑田投手にはあるなりね。

巨人を退団したあと、桑田投手はどこに行くのか。注目しておきたいところなり。
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