そんなソーサ選手に、仰天の話題が出ているなり。21日付けのサンケイスポーツによると、ソーサ選手の代理人を務めるアダム・カッツ氏が、阪神の来季新外国人選手として売り込みをかけてきているというなりよ。オリオールズに所属した昨年は年俸20億円と日本では考えられないような高年俸だったなりが、ソーサ選手側はそれよりも大幅に低い年俸でも受け入れる構えのようで、実績を考えるとかなり「格安」で獲得できる可能性があるなりね。
ただ、もちろん売り込みがあったからといって、諸手を上げて歓迎とはいかないなり。過去を振り返ると、プロ野球に来日した「超一流メジャーリーガー」と呼ばれる外国人選手は、あまり額面通りの活躍をしないのが通例。日本の野球をなめているのか、年齢的に厳しい段階で来日するからなのか、そのあたりは選手によって事情は異なるなりが、総じて入団前の触れ込み通りには活躍してくれないことが多いなりよ。
阪神の場合、それほど「超一流メジャーリーガー」と呼ばれる外国人選手を獲得したことはないなりが、ファンの間では今でも語りぐさになっている悪しき前例がひとつだけあるなりね。それは「ミスター・レッドソックス」と呼ばれたバリバリのメジャーリーガーで、球団史上最高年俸の助っ人(当時)として年俸3億円超で獲得したマイク・グリーンウェル外野手。それだけの大枚をはたいたこともあり、当然大きな期待を背負って来日したなりが、開幕前のキャンプ中に突然米国に一時帰国、再来日を果たしたあと5月3日に公式戦に初めて出場するも、5月11日には試合中に自打球を当てて骨折、5月16日には引退を宣言して帰国と、何もしないまま日本を去っていったなりよ。
まさに「悪夢」だったグリーンウェル選手の例があるだけに、阪神ファンは意外と外国人選手にはシビアな目を持っている人が多いなりね。ソーサ選手の華麗な経歴や抜群のスター性は否定する余地はないし、甲子園でソーサ選手の大飛球が見られることを想像したらワクワクしてしまう気持ちもあるなりが、仮に格安の年俸だったとしても、個人的にはそれほど獲得の必然性を感じないなりよ。阪神は今、戦力的に充実期を迎えているので、峠を過ぎた外国人選手を獲得するくらいなら、出番が欲しくてウズウズしている若手選手をもっと起用して世代交代を進めるべきかな、と。
果たして阪神にソーサ選手がやって来ることがあるのか。オフシーズンの動向に注目なりね。