今回、公開が決定した作品のタイトルは、「エヴァンゲリオン 新劇場版 REBUILD OF EVANGELION」。新たなストーリーの構築をうかがわせるものとなっているのだ。前編(07年初夏公開、90分)、中編(08年陽春公開、90分)、後編+完結編(08年初夏公開、45分×2)で構成されており、前・中・後編はテレビシリーズで放送された第24話までを中心に、設定などを大幅に変更し、新作カットを付け足す。そして注目の完結編は、完全オリジナル版になる予定だという。
今回もメガホンを執る庵野秀明監督は、予想以上の反響にこれまで続編の制作を避けてきたが、テレビ放送から10年が過ぎるなかで、きちんとしたラストを提供したいと考えるようになり、完結編の制作を決意したという。10年経っても同じ作品の書き直しができるということは、ある意味とても恵まれているのだ。だからといって、世間の声を反映しすぎた無難なラストにはして欲しくないというのがファンの心情。その辺は、「ファンの間で消化不良で終わっていたラストに半分答えつつ、半分いい意味で裏切りたい」(大月俊倫プロデューサー、サンケイスポーツより)とのこと。これはファンならずとも期待しちゃうのではないだろうか。
空前の大ブームからずいぶん経った現在でも、人気が衰えるどころかますますヒートアップしているエヴァンゲリオン。特に今年はテレビシリーズから10年という節目の年で、パートワーク(分冊百科)の「エヴァンゲリオン・クロニクル」の売り上げも好調なようで、この新4部作も多くの観客を集めそうなのだ。
ぼくは、難解なストーリーに「あー、もー、分かんねえよ……」なんて音を上げた口。分かりやすくなっているなら、ちょっとは観たい気がするのだ。あのネバネバした映像はちょっと苦手だけど。そういえば、ハリウッドでの実写映画化の話はどうなったんだろう。