かく言うコ○助も30年前から隣町に住み、吉祥寺の変遷を子どもの頃からずっと見続けてきたなりが、心に抱いてきた吉祥寺のイメージは「中途半端な機能の街」「マイナー感漂う街」。当の吉祥寺や、その周辺の西荻窪、荻窪、三鷹界隈の住民は、東京の中心を走る中央線沿線という性格上、都心へのアクセスが良いので何か買い物があれば新宿や銀座に出てしまうのが常だったなりよ。そのため、吉祥寺はある程度大きな街の体裁はしているものの、あまり「お金が落ちる街」ではないと言われてきたなりね。
このイメージを強くしていたのは、吉祥寺の駅前にあるビルが長年に渡ってテナントが入っていない「廃ビル」状態だったこと(現在はユザワヤとして再生)、東京で唯一の店舗だった近鉄百貨店があったこと(2001年2月に撤退)、都心に比べると圧倒的に見劣りする伊勢丹があることなど、いくつも理由があるなりが、子どもの頃から家電やパソコンが大好きなコ○助的には大きな量販店がなかったことが大きかったなりね。
正確には、吉祥寺にも量販店はある(あった)なりよ。駅前には「さくらや」や「キムラヤ」に「T-ZONE」、少し離れて「カメラのドイ」「第一家電」「ラオックス」と軒を連ねていたなりが、昔から電気街として栄えていた新宿に比べると質・量ともに圧倒的に見劣りするものだったため、どうしても吉祥寺で買い物をしようという気が起きず、何度「吉祥寺にヨドバシカメラやビックカメラが進出してくれないか」と思ったことか。実際、コ○助のような人は多く、結果として大半の量販店が撤退、もしくは不振に陥っている状況なりね。
でも、そんな長年の悲願が、ようやく現実のものになる日が来たなり。7日付けの日本経済新聞によると、ヨドバシカメラが来年5月に吉祥寺に進出するというなりよ。場所はかつて近鉄百貨店があり、最近まで三越と大塚家具が入っていた駅近くのビル。ヨドバシカメラでは5番目に大きい店舗になる予定で、東京都内では新宿西口本店を抜いてマルチメディアAkibaに次ぐ規模になるというなり。結構デカい店になるなりね。
この報道を受けて、mixiの吉祥寺関連コミュニティなどでは概ね歓迎の意向を示す人が多い様子。コ○助も、もちろん大歓迎なりよ。近隣の量販店に与える影響は大きいなりが、利用者からすれば街の利便性が大幅に向上するのは間違いなく、また、街の「マイナー感」の払拭にも一役買ってくれそう。来年のオープンが今から楽しみなり。