インターネットの世界に星の数ほど存在する企業のウェブサイト。昔は単にカタログ的な使われ方をしていたウェブサイトも、今はエンターテインメント性が求められたり、コミュニティを築いたりと、インターネットの技術の進歩とともに変化が求められているなりよね。そういった変化に対応しきれないと、「古くさい」「面白くない」「センスが悪い」と、企業のブランドイメージをも損ねてしまいかねないほど、ウェブサイトの存在価値は日増しに大きくなっているなりが、そんな企業のウェブサイトを格付けしている組織があるなりよ。

それが学識経験者や専門家で構成される「パワー★サイト研究会」。企業のウェブサイトをブランド構築の観点から評価・格付けしている組織で、格付けは今年で6回目を迎えるなりよ。評価の基準は、日経流通新聞によると次の4点なり。

・「ブランド軸」(ブランドの独自性を正しく表現しているか)
・「インタラクション軸」(ブランドと顧客、顧客同士の対話は活発か)
・「インテグレーション軸」(リアルとネットのマーケティングは統合できているか)
・「ダイナミズム軸」(サイトに賑わいがあるか)

この4つの評価軸をもとに、各軸を5点満点で評価。得点の高い順にランキングにしたものが「パワー★サイト2006」として発表されたなりね。昨年はナイキのウェブサイトがトップに輝いたなりが、今年はどの企業がトップなのか、注目のランキングを見ておくことにするなり。

[パワー★サイト2006(日経流通新聞より)]※()内は昨年順位
1位(12位) アップルコンピュータ http://www.apple.com/jp/
2位( 1位) ナイキ http://www.nike.jp/
3位( 2位) ディズニー http://www.disney.co.jp/
4位( 6位) ネスレ http://www.nestle.co.jp/
5位( 4位) 本田技研工業 http://www.honda.co.jp/
6位( 5位) 無印良品 http://www.muji.net/
7位( 9位) サントリー http://www.suntory.co.jp/
8位( 3位) 日産自動車 http://www.nissan.co.jp/
9位( 8位) 全日空 http://www.ana.co.jp/
10位( 7位) ソニー http://www.sony.co.jp/
11位(10位) キリンビール http://www.kirin.co.jp/
12位(12位) 松下電器産業 http://panasonic.co.jp/
13位(11位) TOTO http://www.toto.co.jp/
13位(12位) ヤマハ http://www.yamaha.co.jp/
15位(27位) 明治製菓 http://www.meiji.co.jp/

ということで、昨年の12位から一気にランクアップしたアップルコンピュータのウェブサイトが今年のトップに輝いたなり。評価のポイントは「iPodとiTunesを軸にした顧客とのインタラクション(双方向性)機能」のほか、「ウェブサイトのデザインの一貫性、および上品さ」などなど。コ○助もユーザーの一人としてアップルコンピュータのウェブサイトはよく利用するなりが、ナビゲーションは分かりやすいし、デザインもしっくり来るし、不満らしい不満がなく、かつ楽しく利用することができているなりね。この評価にも納得なり。

トヨタやNTTなど、超大企業のウェブサイトが必ずしも評価が高いわけではないのが、この格付けの興味深いところ。格付けの上位に食い込んでいる企業のウェブサイトを覗いてみると、普段は利用する機会のないサイトでも、引き込まれてしまう魅力が確かにある印象なりよ。お時間あれば、皆さんもぜひぜひ。
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