6月に調査された「実写化して欲しいアニメ・漫画ランキング」で1位になった「名探偵コナン」、アニメ化10周年の記念企画で早くも実現することになったのだ。ストーリーは“エピソード・ゼロ”ともいうべきもので、「修学旅行中にクラスメートを誘拐する」という犯行予告が事件の発端となり、天才高校生探偵として有名だった工藤新一が犯人を捜していくというもの。新一と蘭を軸にオリジナルのストーリーを展開する予定だとか。
脚本は、まだ35歳ながら「ケータイ刑事」シリーズや「輪舞〜RONDO」「逃亡者 RUNAWAY」(すべてTBS系)などのヒット作を手がけている渡邉睦月。「ケータイ刑事」で見せた謎解き話の手腕を、今回も発揮してもらいたいのだ。
小栗旬のキャスティングは、原作者・青山剛昌の希望によるものだとか。小栗旬のほうも、「名探偵コナン」はもちろん、「YAIBA」「4番サード」「まじっく快斗」など青山作品のファンだというので、相思相愛だったのだ。また、毛利蘭を演じる黒川智花も小学生の頃から「名探偵コナン」のファンなのだそう。蘭の父で“迷”探偵の毛利小五郎役は、先日放送された「探偵学園Q」(日本テレビ系)でも探偵役を務めた陣内孝則が演じる。
それにしても、スポーツ報知の見出しで「小栗旬」の名前を見たときにはびっくりしたのだ。コナン君は実は高校生とはいえ、「黒の組織」によって小学1年生の体にされている。対して小栗旬は23歳。一体どうやって演じるのだろうと思っていたら、コナン君が小さくなる前のエピソードとは。でも、23歳で高校2年生役かあ。
実写化が待望されていた人気漫画・アニメなので、今回のドラマ化は楽しみなのだ。コナン君になる前なので、「腕時計型麻酔銃」などの特殊探偵グッズは登場しないのかな。放送は今秋の予定だそう。
余談だけど、原作者の青山剛昌の故郷である鳥取県北栄町に、「名探偵コナン」を中心に青山作品の世界を展示するテーマパーク「青山剛昌ふるさと館」(仮称)が来春にオープンされる予定だとか。また、同町は「コナンの里づくり」で町興しを計画している。