おっとっと。話がしょっぱなからハズれましたが、懺悔室ですよ。この部屋は通常ついたてのあるふたつの小部屋からなっており、片方に懺悔をする者、もう片方に神父様が座ります。ついたてには小さな窓がありますが、これには網模様の仕切りが組み込んであり、お互いに顔をあわせないようになっています。たぶんお互いの声がよく通るように取り付けてあるんでしょうね。ちなみに懺悔は「匿名」が基本。たとえ声やしぐさで誰だか判っても、聞き手はあえてそれを追求してはいけません。さらに懺悔の聞いた神父は、いかなる自体でもその内容を他人に教えることはありません。たとえそれが犯罪に対する大切な証言だったとしても、です。
さてドイツ、ミュンヘン近くのカトリック教会でのこと。深刻な顔をした男性が現れて「過ちを告白したい」と言うのです。神父様が懺悔室に入り話を聞いていたところ、最後に男性が何か箱に入った品物を彼に渡しました。開けてビックリ、なんとそこにはマシンガンと手榴弾が……。ひょぇぇえええ(汗)!
しかし男性が一体これを何に使い、さらになぜに神父様に手渡す気になったのでしょうか。もちろんその真意は謎のまま。なぜならその神父様は凶器だけはきちんと警察に届け出たものの、神の教えに従い男性が告白した罪の内容、そしてその男性の身元は明かさずじまいだったからです。
なにはともあれ、驚いたであろう神父様。お疲れ様でした。