さて先日フロリダ州の国際空港での出来事。ハイチからの到着便の荷物検査に忙しい係員が、X線のモニターに突如そこにはありえない影を見つけます。なんとそれは人の頭蓋骨。スーツケースを急いで開けてみると、確かにそこには泥にまみれた人の頭部が……。あわや殺人事件かなにかの凶悪犯罪か?ぎゃあ!
荷物の持ち主は、ハイチ国籍で米永住権所有者のマーレーン・セヴェラさん30歳。なんでもブードューと呼ばれる黒魔術に凝っている方らしく、その「儀式」に使用するためアメリカにその頭蓋骨を持ち帰ったのだとか。なんでも「悪霊」を退散させるために使うそうで、まあ彼女にとっては大切なものだったのかもしれません。しかも、これをどこで見つけたものかは定かではないのですが、どうやら彼女がその殺害に関わった可能性は少ないとのこと。でも普通、国際線で持ち運ぶかそんなもの……?
マーレーンさんは税関申告を怠った行為と、なぜか「機内危険物持ち込み」の容疑で現行犯逮捕。この罪状は最高だと15年の禁固刑が待っているほど重罪なんだそうです。何はともあれ、一番お気の毒だったのは頭部を発見したセキュリティの係員。本当に腰を抜かしたに違いないんですから……。