2002年オフにFA権を行使した斎藤隆投手は、メジャー移籍を目指してブレーブス、ドジャース、レンジャース、レッドソックスなど複数球団と交渉。でも、提示された条件はいずれも単年契約&低年俸と、斉藤投手の希望とは折り合いが付かなかったために断念し、横浜と3年総額7億3000万円の契約を結んで残留を決めていたなりよ。ただ、斉藤投手は横浜残留後もメジャーへの憧れが消えることはなく、3年契約が満了したこのオフに球団にメジャー挑戦を直訴。話し合いの末に球団もこれを了承し、再びメジャーを目指すことを表明していたなりね。

FA権はすでに行使してしまったので、今回は球団の理解のもと自由契約での再挑戦となるなりが、2月になった現在まであまり契約に進展があるという話は出ていなかったなりよ。仮にメジャー移籍がまとまらなかった場合には楽天が獲得に乗り出す、といった国内球団の動きが目立つ程度だったなりね。時期が時期だけに斉藤投手も焦りを隠せないとの報道が出ていたことがあったなりが、ようやく朗報が届いたようなり。

サンケイスポーツによると、斉藤投手はすでにドジャースへの入団が合意に達しており、現在は契約の詳細を詰めている段階。メジャー40人枠に入れるかどうかの最終調整を行っているというなり。近日中には渡米して、そこで入団発表まで行われる予定なりね。ドジャースでは先発の5番手争いに加わるか、経験豊富な中継ぎでの役割が濃厚。日本では抑えの役割も担ったことがあるなりが、これまでのほかの日本人メジャーリーガーの動向からしても、まずは中継ぎでのスタートの可能性が高そうなりね。

ただ、FA残留をしてからの横浜での3年間はサッパリと言って良いほど成績が残せなかっただけに、すぐにメジャーで通用するかどうかは懐疑的。もちろん、環境が変わればモチベーションも変わる可能性はあるので、本来持っている力を発揮できればやれるとは思うなりが……。かつて輝いていた1990年代後半から2000年代前半にかけてのようなピッチングができると信じ、ドジャースへの正式な入団発表を待ちたいなりね。

☆斎藤隆投手の通算成績
1992 6試合、0勝2敗0セーブ、防御率8.44
1993 29試合、8勝10敗0セーブ、防御率3.81
1994 28試合、9勝12敗0セーブ、防御率3.13
1995 26試合、8勝9敗0セーブ、防御率3.94
1996 28試合、10勝10敗0セーブ、防御率3.29
1997 一軍登板なし
1998 34試合、13勝5敗1セーブ、防御率2.94
1999 26試合、14勝3敗0セーブ、防御率3.95
2000 19試合、6勝10敗0セーブ、防御率5.52
2001 50試合、7勝1敗27セーブ、防御率1.67
2002 39試合、1勝2敗20セーブ、防御率2.45
2003 17試合、6勝7敗0セーブ、防御率4.18
2004 16試合、2勝5敗0セーブ、防御率7.71
2005 21試合、3勝4敗0セーブ、防御率3.82
続きを読む