そんな「Xbox 360」なりが、発売目前にして新機能が発覚したなりよ。発覚、というのもおかしな話なりが、マイクロソフトがこれまで公にしてきた機能が、さらに詳しく明らかとなった……と言ったほうが正しそうなりか。「Xbox 360」はUSB 2.0端子を備えており、これを通じてMP3プレーヤーやデジタルカメラ、Windows XPベースのパソコンと接続できることは知られていたなりね。ただ、MP3プレーヤーがどの機種を指すのかまでは分からず、「一般的なMP3プレーヤーならばだいたい接続できる」程度の意味合いだと思われていたなりが、どうやらこれ、一般的なMP3プレーヤーに加えて、「iPod」も接続できる仕様になっているというなりね。
CNETによると「iPodを接続すると、Xbox 360がそれを自動的に検知する。Xboxの画面上で、アーチストやアルバム、ジャンル、またはプレイリストから曲を呼び出すことができる」そう。そして「ユーザーはXboxのメニューに表示される曲名、アーチスト、ジャンルなどをスクロールして楽曲を選び、それをゲームのバックグラウンドで再生できるようになる。また、iPodに収められた写真をストリーミングし、Xbox上でスライドショー再生することも可能になる」というなり。「iTunes Music Store」で購入した楽曲に関しては著作権保護されているために読み込むことができないという欠点はあるものの、USBケーブルで接続するだけで、「Xbox 360」は自宅オーディオの代わりとして使うことができるというわけなりか。
問題なのは、この機能をアップル・コンピュータ側が全く許可していない点。マイクロソフトの言い分としては「ごく標準的なUBSポートを使って接続しているだけ」。標準的に装備されているモノ同士を接続することに何の問題があるのか、という姿勢のようなりが、これまでアップル・コンピュータは自社が提供する「iPod」環境を侵害するものに対して厳しい措置を取ってきた経緯があるだけに、今回の「Xbox 360」の機能が危ういものであることは確かなりね。まだ正式なアップル・コンピュータからの発表は無いなりが、「iPod」のファームウェアのバージョンアップなどを施すことによって、「Xbox 360」のこの機能をブロックする可能性は否定はできなそうなりね。
特に日本では前評判が芳しくなく、少しでも高機能をアピールしたい「Xbox 360」にとっては、「iPod」と接続できるか、できないかはそれなりにポイントになりそう。今後のアップル・コンピュータの対応に注目しておきたいところなり。