ウィルコムにとっても、携帯電話・PHS市場にとっても、さらにはモバイル機器市場という大きなくくりにとっても、久しぶりの大型商品となりそうな「W-ZERO3」なりが、開発元のシャープがASCII24の取材に応え、そのコンセプトや魅力について語っているなりよ。興味深い内容だったので、少し見ておくことにするなりね。
「商品企画という意味では、ザウルスでのノウハウを中心としながら、通信機器という観点で必要な人材を確保し進めてきました」
「W-ZERO3は当初から大画面液晶とキーボードありきだったんですよ」
「確かにテンキーを支持する意見もあったのですが、W-ZERO3の商品性はウェブサイトがきっちり見られるところや、パソコンのメールをやり取りできるところにあるので、フルキーボードのほうが操作しやすいという結論になりました。このあたりは実際、ザウルスで検証してきた領域なので確信があります」
「例えば、キーボードを開いた状態で、画面表示が横方向に自動的に切り換わる。これはいいですよね」
やはり開発を担当したのがシャープということで、これまでのザウルスで培ってきた技術やPDAに対する考え方が、見事に「W-ZERO3」に活かされているようなりよ。いかに魅力的に見える端末でも、仮にこれまでPDAの開発経験が無いようなメーカーのものだったら一抹の不安が残るなりが、シャープなら安心して使えそうな雰囲気がそこかしこと漂っているなりよね。キーボードの配列や、キーボードを開いたときの画面遷移、充電と同時に使用する際の使い勝手など、細かい点まで検証が行われているのは、さすがシャープといった感じなり。
「W-ZERO3」の価格は「5万円を切る」ことは発表会の席で明かされているため、店頭に並ぶ際には恐らく4万円台後半という見方が強いなり。PHS端末として考えれば高額な部類に入るものの、「Windows Mobile 5.0搭載PDA+PHS」のスタイルで、しかも多機能であることを考えれば、コストパフォーマンスはかなり高そうなりよね。これだけ前評判が高い端末は珍しいだけに、争奪戦を勝てる自信が全く無いなり(笑)。
あぁ、早く欲しいなり……。ウズウズ……。