そんなロッテでの好采配は、もちろんメジャーでの長年の監督経験に裏打ちされたもの。バレンタイン監督はレンジャースで1985〜1992年の8シーズン、メッツで1997〜2002年の7シーズンに渡って監督を務めた経験があるなりよ。リーグ制覇はメッツ時代の2000年の1度きりなりが、プレーオフの常連監督で、過去にはアメリカン・リーグ最優秀監督に輝いたこともあるなり。それだけの実績を残しながら、バレンタイン監督にはあまり好感を抱いていない選手が少なくないという話をチラホラと耳にするなりが、選手を鼓舞し、基本的には選手の自主性を重んじるスタイルで結果を残すバレンタイン監督の手腕に関しては高く評価されているなりね。
そして日本でも優勝監督となったバレンタイン監督に対する、メジャーでの評価はうなぎのぼり。ロッテとの契約は3年契約のため来年も続投するのが基本線なりが、契約の中には「メジャーからのオファーがあった場合には途中で破棄できる」との特記事項も含まれているため、仮にメジャーから正式オファーが届き、バレンタイン監督がそちらを選択した場合には今季限りでロッテを退団、ということも十分に考えられるなりね。
まだ正式なオファーは出されていないものの、先日、ロサンゼルスポストはドジャースが新監督候補にリストアップしていると報じ、ニューヨークポストはデビルレイズがバレンタイン監督と連絡を取る意向だと伝えるなど、水面下ではバレンタイン監督獲得に向けての綱引きが行われている様子なりよ。特にドジャースはバレンタイン監督と師弟関係にあるラソーダ副社長がラブコールを送っており、かなりの好条件での招聘を画策しているのだとか。
ロッテの重光昭夫オーナー代行は「得難い人材をそう簡単には手放せない」と、バレンタイン監督に長期政権を任せたい考えなりが、果たしてバレンタイン監督がこれに応えるかどうか。日本シリーズ後のバレンタイン監督の動向から目が離せないなりね。