出演することが明らかになったのは、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の新作「バベル」。アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と聞いても、映画に詳しい人でないとその名前にピンと来ないかもしれないなりが、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツの演技派3人が共演したことでも話題となった「21グラム」で一躍有名となったメキシコ出身の監督なりよ。長編デビュー作だった「アモーレス・ペロス」では、東京国際映画祭のグランプリを獲得している実力派なりね。
「バベル」は、その名の通り、旧約聖書に出てくる人間の愚かさを象徴した「バベルの塔」をモチーフにした作品で、主演はブラッド・ピット。アメリカ、メキシコ、モロッコ、日本を舞台に、それぞれの国で独立したストーリーが展開。最後にひとつに絡み合っていくという作品なりが、この「バベル」の日本でのシーンに、役所広司が出演することになったなりね。詳しい役どころは明かされていないなりが、どうやら聴覚障害の娘を持つ父親役になるようなりよ。日本が舞台になるということは、当然ほかにも日本人の役者が出演するということ。ほかに誰が起用されるのかにも注目したいところなり。
ただひとつ残念なのは、「バベル」はハリウッド映画ながら、現時点では役所広司は日本でのシーンに出演するのみで、ブラッド・ピットを始めとするほかの海外の俳優と絡むシーンがないようなりよ。せっかく製作費100億円とも言われる大作への出演なので、ハリウッドの一線で活躍する俳優と絡めたら良いのに。まあそんな役所広司の活躍は、今後さらに決まるであろう、ハリウッド進出第三弾以降に持ち越しということになりそうなりね。
日本での実績を考えたら、役所広司は渡辺謙と同等か、それ以上に海外で活躍しても良いはず。「SAYURI」と「バベル」という、話題作に立て続けに出演することでハリウッドでの評価を上げ、その後も順調に出演オファーが届くようになると良いなりね。両作品とも公開が待ち遠しいなり。