レフト・アイが乗っていたのは、先日、北米での販売打ち切りを発表した三菱自動車のRV車『モンテロ』(日本名『パジェロ』)。事故の様子を詳しく記すと、2002年4月25日夜、レフト・アイがホンジュラスのフティアパ近くのハイウェイを運転中、1台のクルマを追い抜こうとした際に別の車線からトラックが接近して彼女のクルマを車道から大きく左に逸らせ、2本の木に衝突し数回回転。レフト・アイは即死だったのだとか(同乗していたほかの8人は全員無事)。地元警察は、事故の状況から、彼女がスピード・オーバーをしていたと断定しているのだ。
『モンテロ』は、米格付け機関(NPO)コンシューマーズ・ユニオン(Consumers Union)の製品レポート誌「コンシューマー・レポート」の2001年版で、転倒の危険性があり、「非承認(Not Acceptable)」の評価を受けているのだそうで、レフト・アイの母親が証拠品として裁判所に提出した事故直前に撮影されたビデオテープには、レフト・アイが運転する『モンテロ』がハイウェイを走行中に少なくとも2度ぐらつきながら車線を外れる場面が収められているそうで、彼女の母親がアトランタ連邦地裁に提出された起訴状によると、『モンテロ』の安全面に欠陥があり、その結果レフト・アイが事故を起こし死亡したとしているそうなのだ。警察が事故原因として発表している、スピード・オーバーを裏付ける証拠が不十分なことも訴えているのだ。
三菱自動車側はこれに対して「『モンテロ』の安全性は事故とは無関係」、「警察はスピード・オーバーと断定している」とし、反対に訴訟を起こして無罪を主張しているのだとか。
国内外で不祥事が続いている三菱自動車なだけに、「さもありなん」と思ってしまうのだけれど、レフト・アイも恋人とケンカして86万ドルもする彼の家に火をつけ、側に駐車していたクルマ2台を破壊するなどの破天荒な性格で知られているため(この事件は彼女のアルコール依存症が原因で、恋人とは和解したものの、裁判所に罰金1万ドルと飲酒制限を言い渡されたのだ)、どちらの言い分が正しいのかは予測つかないのだ。
余談だけれど、TLCの残された2人は、7月からスタートする米UPNネットワークのリアリティ番組「R U the Girl With T-Boz & Chilli」に出演予定で、同番組は全8回のエピソードのなかでオーディションを行ない、勝者にはTLCのコンサートやレコーディングに参加する権利が与えられるものなのだとか。T・ボズとチリは「私たちと仕事をするうえで、相性が良く、マジックを与えてくれる人を探しているわ。私たちは今まで大きな成功に恵まれてきたけども、今回の番組は私達のファンに対して、一緒に活動に参加するチャンスを与えて、彼女達の夢を実現する機会でもあるの」とのコメントを発表しているのだ。すわ「レフト・アイに代わる新メンバー発掘オーティションか?」と思ったのだけれど、それについて2人は「レフト・アイに取って代わる人材はいない」と断言しているのだ。でも、本当かなあ……。