映画への出演を拒んできたのは、伊丹監督への強い想いがあったからにほかならないなりが、伊丹監督が他界してから8年近くが経過したことで、宮本信子の心境にも変化が現れてきた様子。スポーツ報知のインタビューに答えた宮本信子が、映画復帰に向けての意欲を語っているなりよ。
「(夫のことは)全部つぼに入れてパタッとフタしてたのね。『一切見ない!』で次に進もうとしてた」
「(伊丹作品は)ずっと見られない自分がいたのね。冒頭に出てくる東宝のマーク見るだけでつらくて。今年に入ってやっと『お葬式』を見て。自分が出ているのを忘れるぐらい、いい映画だったわ」
「(映画への出演は)もう映画に出ないつもりでいたの。伊丹への思いと自負もあったから。でもそれにがんじがらめになっていると、見えるものも見えなくなる。今は話がくれば考えられる。そう気づくのにこれだけの時間が必要だったんだと思います」
コ○助は「お葬式」を初めて観たのは小学生の頃だったなりが、えらく刺激的な内容だと感じたのをよく覚えているなりよ。もちろん強烈な印象を受けた、かの有名な喪服のセックスシーンも含めて「刺激的」なわけなりが(笑)。今思うと、ちょっと小学生のコ○助には早過ぎる内容だったなりねぇ……。まあそれは冗談としても、ほんと、「お葬式」は良い作品だったなりよ。コ○助はそれまでの人生で実際のお葬式を経験したことがなかったなりが、「悲しいだけではないんだ」というお葬式に対するイメージを創り上げたのは、きっと「お葬式」を観たことが大きく関係しているような気がするなり。
宮本信子は1945年生まれの60歳なりが、この世代の女優でコメディを演じられる女優はそうはいないだけに、長い休養を経て再び映画に意欲が出てきたというのは喜ばしいことなりよね。まだ具体的に何かのオファーが来ているわけでは無いようなりが、日本映画があまり得意ではないコメディの分野に喝を入れるためにも、ぜひともまた、映画での活躍を続けて欲しいものなり。
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