それはそうとアメリカの子供服は、もちろんお花だのチョウチョだのと可愛らしいプリントやアップリケの洋服もあるのですが、ほとんどが大人顔負けの今どきなスタイルの洋服が多いのです。生後3ヶ月の赤ちゃん用なのにちゃんとジーンズがあったりして、しかもしっかり足長(?)に見えるフレアなカットとか……。すごいっ。
大人と子供のボーダーラインが見えないような西洋のファッション。それはアメリカから遠く離れた北欧、ノルウェーでも同じような状況の様ですね。ただしこちらの国では最近、この子供の「大人びた」洋服がちょっとした社会問題になったらしいのです。
あまりにも「大人っぽい」幼児用水着を販売しているとして非難を受けたスウェーデンの輸出メーカー「リンデックス」が、1〜2才用のビキニ型水着を回収する羽目に。この子供服に対する懸念は、ノルウェー大臣の一人、ライラ・ダービーさんの発言が発端になっています。
「子供に大人のような格好をさせるようになったのは、醜悪なコマーシャリゼーションが生み出した風潮だ。幼い幼児はまだ「女性」なんかではない。ビキニなどを着せては、幼児とセクシュアリティーの関連を連想付けるようなもの。これは実に喜ばしくない」
個人的には、赤ちゃんがビキニ着ても可愛らしいと思うのですが……。でも実際に、子供相手に誤った性的衝動を感じてしまう人が実在するのも事実。ペドフィリアの犯罪を助長するような服装は、控えたほうが良い、というのがノルウェー政府の見解なのでしょう。
子供を守ることに対しては、人一倍敏感なアメリカ。果たしてこの国でも、こういう子供服に対する懸念が生まれてくるのか?今後の世論に注目してみることにしましょう。