いろいろと見ていく前に、簡単に「W31S」のスペックをまとめておくと。
・ソニー・エリクソン初のスライドボディ
・オートフォーカス付き201万画素のCMOSカメラを搭載
・2.4インチ26万色相当のTFT液晶を搭載
・ATRAC3方式に対応した音楽再生機能を搭載
・FMラジオ機能を搭載
・マイク付きミュージックコントローラー&ステレオヘッドホン同梱
・メモリースティックDuo、メモリースティックPRO Duo対応
・着うたフル、EZナビウォーク、Flashなどに対応
・本体色はリミックスオレンジ、アコースティックホワイト
・4月中旬に発売予定
機能的には、リモコンが標準で同梱されるあたりからも、音楽再生機能が最大のウリとなる端末なりね。着うたフルの再生以外に、CDからリッピングした音楽データを付属する音楽管理ソフト「SonicStage Ver.3.0」でATRAC3方式にエンコード、その上で転送すれば携帯音楽プレーヤーとして使うことができるわけなり。ここら辺の作業の流れは、ソニーのほかの音楽プレーヤーと同じもの。ATRAC3方式にエンコードする作業を挟むのが面倒くさいというのが専らの評判なりが、まあグループ全体の方針なのでこの辺は諦めるしか無いなりよね。
しかし、やはり旧来からのソニー・エリクソンユーザーの一人としては、ジョグダイヤルではなく、新たに「クロスコントローラー」が採用されたことは非常に残念。「クロスコントローラー」の説明には「ゲームやEZナビウォークなどをご利用いただくにあたり、本体を横向きで持ったときでも縦向きで持ったときでも快適に操作していただけます」とあるなりよ。確かに、これまでも「ジョグダイヤルではゲームがしにくい」という指摘はあちこちで見られたなりが、それがジョグダイヤルを採用しなかった大きな理由だとしたら、悲しくて仕方がないなりね……。メニュー画面のカーソル移動や日本語入力機能のPOBoxとジョグダイヤルの組み合わせは最強なのに。
スライドボディもかなり使う人の好みが別れる端末なので、これまでソニー・エリクソンを愛用してきたユーザーの中にも、「『W31S』には移行しない」という人は意外と多いかもしれないなりね。折りたたみからスライドボディへ。ジョグダイヤルからクロスコントローラーへ。これらは果たして改善なのか、改悪なのか。今後出てくるレビュー記事やユーザーの評判に注目しておきたいところなり。