朝、いつものように巡回をしていると、サンケイスポーツにこんな記事があったなり。「和服は“ノーブラ、ノーパン”寺島しのぶ」。男の性(さが)なりね。条件反射でこの記事をクリックしていたなりが、そこに掲載されていた写真には王家衛監督の姿が写っていたなりよ。「ノーブラ、ノーパン」の記事に王家衛監督の写真。はて? と思い記事を読み進めていくと、どうやらゴールデンウィークに公開される「愛の神、エロス」という映画のプロモーションのために王家衛監督が来日、懇親会に寺島しのぶが来場した際のツーショット写真だったなりね。

「ノーブラ、ノーパン」で来場したという寺島しのぶはともかく、興味深いのは「愛の神、エロス」のほう。この映画、コ○助は全くノーマークだったなりが、映画好きなら誰でも知っている3人の巨匠がメガホンを執った、三部作からなる作品なりね。監督を務めるのは、王家衛監督のほかに、スティーヴン・ソダーバーグ監督とミケランジェロ・アントニオーニ監督。

王家衛監督は言わずと知れた香港映画界の巨匠。「愛の神、エロス」では「若き仕立て屋の恋」のパートを担当しているなり。キャストにはコン・リーとチャン・チェンを起用し、すでに行われたマスコミ試写の感想などを読む限りでは、いつも通りの王家衛監督らしい、自由なカメラワークの映像でエロスを切り取っているというなりよ。スチル写真には艶やかなコン・リーの姿が映し出されていて、色気ムンムンといった感じ。コン・リーはスタイルが良いわけでは無いなりが、独特の色気を持った女優さんなりよね。エロスという言葉がピッタリの女優さんなり。

スティーヴン・ソダーバーグ監督は現在公開中の「オーシャンズ12」などでおなじみのアメリカの巨匠。「セックスと嘘とビデオテープ」「エリン・ブロコビッチ」「トラフィック」など、名作と呼ばれる作品を数々手がけてきたなりよね。監督デビュー作にしてカンヌ国際映画祭のパルム・ドール(最高賞)を受賞した「セックスと嘘とビデオテープ」もエロス満載の作品だったなりが、「愛の神、エロス」ではどのようなエロスを見せてくれるのか楽しみなところ。担当するのは「ペン・ローズの悩み」というパートで、ロバート・ダウニー・Jrなどが出演するなり。

ミケランジェロ・アントニオーニ監督は単館系の映画好きにはファンの多いイタリアの巨匠。1961年に「夜」でベルリン国際映画祭の金熊賞(最高賞)、1967年に「欲望」でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞したほか、三大映画祭の常連として数々の賞を獲得しているなりね。近年は寡作の人なりが、久々にメガホンを執る「愛の神、エロス」では「危険な道筋」というパートを担当しているなり。今年93歳になる巨匠が描くエロスがどのようなものなのかは興味深いものがあるなりよね。

公開はまだ先の話なりが、世界的な巨匠が競演する「愛の神、エロス」。映画好きの人はぜひチェックしておいて下さいなり。
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