こういった「iPod」旋風が巻き起こっているのは何も日本だけではなく、「iPod」を販売するアップル・コンピュータの本国アメリカでも、そしてヨーロッパでも似たような状況になっているなりね。「iPod」の登場以前は、デジタル携帯音楽プレーヤーの市場をけん引していたのは韓国のメーカーだったなりが、いずれのメーカーも「iPod」の登場によって大打撃を受けているなりよ。
韓国のLG経済研究院がまとめた報告書によると、世界のデジタル携帯音楽プレーヤー市場は、2001年には韓国製品のシェアが40%以上を占めていたなりが、今年は20%に落ち込む見通しだというなり。3年でシェアが半減。いかに栄枯盛衰の流れが速い業界とはいえ、半減というのはあまりに減り過ぎなりねぇ。それだけ、「iPod」が魅力的な製品であると同時に、この市場では老舗の韓国メーカーが対抗製品になるようなものを投入できなかったことが数字として表れているわけなりが、かなりの大差を付けられた韓国メーカーが巻き返すのは厳しいと言わざるを得ないなりか。
もちろん、これは韓国メーカーに限った話ではなく、日本国内の市場においても「iPod」に大きく水を空けられている日本メーカーにも言えること。「iPod」自体は完成度が高いし、ユーザーからの不満もそれほど聞かれない製品なのでシェアを独走していてもさほど問題は無いなりが、対抗製品があってこそ、「iPod」もさらなる魅力を発揮できるというもの。そういう意味でも、ほかのメーカーにも物欲をそそるような製品を投入して欲しいなりよね。この秋もたくさんのデジタル携帯音楽プレーヤーの新製品が投入されているなりが、まだまだ「iPod」に比肩するだけの魅力を持った製品は無いように思うなり。
アップル・コンピュータは当初「iPod」が好調でも、本業のMacの販売にそれほど好影響を与えていなかったなりが、最近はWindowsからMacに乗り換えるユーザーが増えているというレポートも。Macユーザーのはしくれとして、やはりこれは嬉しい話題なりよ。これからも引き続きこの市場をリードし続けられるよう、魅力的な「iPod」の新製品を投入していって欲しいなりね。