「ニンテンドーDS」の公式ページなどでも明らかにされていた出荷計画によると、12月2日の発売日に出荷されるのは30万台。その後、何度かに分けて年末までに100万台を出荷する計画だったなりね。ただ、受注が殺到していることから、本体の製造をしている中国の委託生産先を増やして増産体制を敷くことを決定。年末商戦の勝ち組になるためには、品不足に陥ることは絶対に避けたいだけに、このスピーディーな決定はポイント高いなり。
過去のハード競争を見ても、最初にどれだけ売って弾みを付けるかが、その後の販売台数にも大きな影響を与えるもの。ハードが売れればソフトが売れる、ソフトが売れればラインナップが拡張されてハードの魅力が増すと、歯車がガッチリと噛み合って大きなうねりを生み出すだけに、任天堂にとってもここはかなりの勝負どころになるなりよね。
こうした「ニンテンドーDS」の受注好調を受け、任天堂の株価もずいぶん上昇しているようで、12日には大証1部で上昇率トップになったほどなりよ。ニンテンドー64、ゲームキューブとハードが失敗続きの任天堂にとって「ニンテンドーDS」は、久々に明るい材料となっているなりね。
12月12日に発売されるライバルの「PSP」がまだ予約受付を開始していない段階で、期待以上のスタートダッシュを見せている「ニンテンドーDS」。これだけ多くの期待を背負っている分、「実際に手にしてみたらイマイチだった」なんてことになったら反動もすごいことになりそう(笑)。まあそこまで下手なモノは作っていないと思うなりが、一部では「画面が暗くて厳しい」「筐体の作りがチープ」という噂も散見するだけに、少々気になるところではあるなり。