それにしてもアジア映画好きなら誰もが注目する王家衛監督の新作だというのに、相も変わらず日本のマスコミが注目するのは木村拓哉のことばかりなのがちょっと不満ではあるなりが、こうしてデカデカと話題に上るのも木村拓哉のおかげ。昔からの王家衛監督のファンとしては複雑な心境なり(笑)。まあ王家衛監督や配給会社としても、日本では木村拓哉を前面に押し出したプロモーションをしたほうが得策だという打算が多分に働いているのは分かるなりが、なんだかモヤモヤしたものが無いといえばウソになるなり。
それはともかく。「2046」の全容が明らかになるまで、いったい木村拓哉がどの程度の役柄で、どれくらいの序列で扱われているのか、といったことが全く情報として入ってきていなかったため、以前は「木村拓哉主演映画」なんて報道するマスコミもあったなりよね。でも、カンヌ国際映画祭で世界初上映されて判明したのは、木村拓哉は主演でも、それほど重要な役でも無かったということ。あまり大きく報道するメディアは無かったなりが、その出演時間は約7分と、思わず耳を疑いたくなるような少なさだったなり(笑)。
ただ、カンヌ国際映画祭では、出品に間に合わせるために強引な編集をして仕上げたとも言われており、正式公開前には再編集したかたちで一般の目に触れることになっていたので、木村拓哉の出演シーンが増えるのか、減るのかに一部で注目が集まっていたなりよ。先日、予告編を観たときに木村拓哉も上位の序列に食い込んでいたので出演シーンが増えたのかな、と思っていたなりが、完成披露試写会で上映されたフィルムでは、カンヌ国際映画祭時の約3倍(!)となる、約20分に出演時間が増えているというなり。おお、良かったなりね、日本の木村拓哉ファンにとっては(笑)。
コ○助的には木村拓哉の出演時間が多かろうと少なかろうとどちらでも良いなりが、ニー・レオン、コン・リー、フェイ・ウォン、チャン・ツィイー、カリーナ・ラウ、チャン・チェン、マギー・チャンといったアジアのスターが勢揃いのこの作品。公開が待ち遠しいなりね。楽しみなり。