ファンとして気になるのは、ストライキがどのような形態で、どれくらい続くのか、ということ。発表されたストライキの内容によると、ストライキの対象となるのは「11日以降、9月中の毎週土日に開催される1&2軍全公式試合(セ・リーグ、パ・リーグ、イースタン・リーグ、ウエスタン・リーグ)」。やるからには徹底抗戦を、というファンの後押しを受けてのストライキ突入になるなりが、それにしては土日だけというのはハンパなりねぇ。どうせやるなら、残り試合は全部放棄! というくらいでないと、あまりインパクトもダメージも無いような。
この点については記者会見でも当然質問が飛んだようで、古田敦也選手会会長は「無期限という意見もあったが、ファンに分かりやすく、12球団で一斉にやりたいということもあり、最後はこういう形に決まった」とコメント。どうやら選手会内部でもリスクの大きさや、優勝の行方がどうなるのかといった不安から、無期限ストライキには賛同できない、という声が出ていたようなりよ。実際、中日の井端弘和選手会長が「首位ということもありチーム内ではスト反対の声も多かったが、最終的に一致団結してストに突入していこうと。無期限は困るので、期限付きを主張した」と語っているので、一枚岩になりきれなかった事情もチラホラと見えてしまうなりね。
選手会側が要求しているのは、次の項目なり。
・近鉄、オリックス両球団の統合を1年間凍結。
・凍結期間に、合併の是非、労働条件、新規参入要件の緩和、ドラフト改革、収益分配策を具体的に協議・交渉をすること。
長いスパンで考えれば、新規参入要件の緩和やドラフト改革はストライキをしなくても議論すべき項目になるとは思うなりが、何を置いても、最初の項目の近鉄とオリックスの合併凍結が難問なりねぇ。
早ければ今週末にはストライキが始まることになるなりが、果たして経営者側はどう回答するのか。8日の臨時オーナー会議と10日の回答期限に注目なりね。