「全てはあのデッドボール(4月15日の広島戦、第4打席で顔面に死球)からなんです。あれで狂わされました」
「ケガもなく体も万全の状態で、こんなに調子が上がらないのは初めて」
「自分の成績が上がってくれば、自然と盗塁の数は増えてきますよ」
「去年の61コのうち、いくつかはファンの声援で走らされましたよ。自重しようと思ってる時でも、背中押されますからねぇ」
「タイトルのことは最後、残り20試合くらいになった時点で考えて充分」
昨年の好成績を受け、赤星選手は自らにさらなるレベルアップという課題を与え、打撃フォームを変えて今シーズンに臨んでいたなりね。開幕直後はそれが上手く機能し、好成績を残していたものの、顔面への死球を境にパタリと打てなくなり、極度のスランプに陥ってしまったなり。そのため、「もう一度、一から」という心境で、昨年の打撃フォームに戻すことを決め、ようやく復調してきたというなりよ。確かに、一時の低打率に比べたら、今の.291という打率は立派。1試合3安打、4安打の固め打ちも見られるようになったし、昨年の赤星選手が戻ってきた感じがするなりよね。
死球によって調子が狂うというのは、プロ野球選手は誰でも起こりうるアクシデント。赤星選手はそういう意味では今年はツキが無かったなりが、まだ巻き返しの効く時期に復調できたので一安心。昨年の盗塁数に並ぶのはもう難しそうなりが、4年連続盗塁王のタイトルはまだ余裕の圏内にいるだけに、このタイトルだけは何とか手に入れて欲しいなりね。もちろん、チームが最後の最後まで優勝争いに食い込んでくれるよう、赤星選手のさらなる奮起にも期待したいものなり。まあさすがに優勝は、ここのところの5連敗でちょっと難しくなってきている気はするなりが……。