コ○助も数年前、東京・東中野にあったBOX東中野(現ポレポレ東中野)のオールナイト上映会で「SHOAH」を観たなりが、ほとんど編集されずに淡々と続く関係者や実際に収容所での生活を余儀なくされていた人たちのインタビューがリアルに迫ってきて、まさに息詰まる9時間半だったと記憶しているなり。ユダヤ人の大量虐殺とは何だったのか。結論は出ないなりが、きっと観た人すべてが何かを感じないわけにはいかない、非常に重々しい作品なりね。
これまで「SHOAH」はビデオ化もされてはいるものの、図書館の資料用として販売されただけ(価格も確か10万円近い)で、一般向けには販売されていなかったように思うなり。ゆえに、レンタルビデオなどで観ることもできなかったわけなりが、製作された1985年から約10年の時を経て、遂にDVD化されることになったなりね。これは凄い。長年自主上映会などで「SHOAH」の普及活動を行ってきたボランティアや映画関係者の努力の賜物だと思うなり。
発売されるDVD-BOXは4枚組の「SHOAH」に、ソビブル絶滅収容所でユダヤ人が起こした反乱の混乱に紛れて脱走した人物が当時を振り返る「ソビブル 1943年10月14日午後4時」をセットにした計5枚組。特典は特製ブックレット(56P)と、クロード・ランズマン監督のインタビュー、それと各DVDにはそれぞれ解説書が添付されるなり。価格はビデオよりはかなり安い24,150円で、6月25日に発売されるなりね。
もう一度観たいという人も、まだ観たことがない人も、戦争や虐殺の歴史が現在進行形で塗り替えられている昨今、ぜひとも観ておきたい作品なり。この機会にぜひ。