この特急電車の車内で、捜査員に職務質問を受けた際に「札幌市の会社員のカミデです」と偽名を使って逃れようとしたが、手錠を外すときにできた跡や脱出時の打撲などでバレ、五稜郭駅で逮捕された。
この男がパトカーから脱出できた原因は、通常、パトカーで連行する場合は後部座席で容疑者を2人の捜査員で挟むのだが、このとき後部座席に捜査員が1人しかいなかったため。さらに、自宅に帰って着替えまでできたのは、逮捕時に偽名と架空の住所を名乗っていたので身元確認に時間がかかったためだ。捜査員が自宅に着いたのは男が立ち去った7時間後だったというから、完全に道警の失態なのだ。
それにしてもこの男、最初の現行犯逮捕の理由が「重機リース会社の事務所に侵入したため」だそうで、いったい何をしようとしたのだろうか。こんなドラマティックな逃走劇を繰り広げるほど重要なことだったのだろうか。