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青色光を当てると昆虫が死ぬ、新たな害虫防除装置の開発に期待も。
12/09 19:28 ナリナリ編集部


東北大学大学院農学研究科の堀雅敏准教授の研究グループは12月9日、青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見したと発表した。この研究により、ある種の昆虫では、紫外線よりも青色光のほうが強い殺虫効果が得られること、また、昆虫の種により効果的な光の波長が異なることも明らかになったという。

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紫外線の中でも波長が短いUVCやUVBは、生物に対して強い毒性をもつことが知られているが、比較的複雑な動物に対しては、長波長の紫外線(UVA)でも致死させるほどの強い毒性は知られていない。そして一般的に、光は波長が短いほど生物への殺傷力が強くなる。よって紫外線よりも波長の長い可視光が昆虫のような動物に対して致死効果があるとは考えられていなかった。

今回の発見はこれまでの常識を覆すもので、青色光はさまざまな昆虫種に対して殺虫効果を示している。その効果は卵、幼虫、蛹、成虫のいずれの発育段階でも得られるという。同グループは「その殺虫効果はヒトの目に対する傷害メカニズムに似ていると推測しています」とコメントしている。

こうした研究結果は、例えば、青色のLED光などを害虫の発生している場所に当てることで、簡単に殺虫できる害虫防除装置の開発が期待されるほか、波長を工夫することで、衛生害虫、農業害虫、貯穀害虫、畜産害虫など様々な害虫に適用できるクリーンな殺虫技術になる可能性も。また、青色光やそれに起因する活性酸素の生体への影響を評価する研究にも、今後、役立つと考えられるという。




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