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浅草・三社祭の「神輿乗り」後を絶たず、来年の「宮出し」中止も。
05/21 13:22 コジマ


今年も5月18〜20日に行われた東京・浅草の三社祭(浅草神社例大祭)。一之宮、二之宮、三之宮の3基の本社神輿が登場する最終日は、早朝から夜9時まで浅草全体が熱気に包まれた。おおむね好天に恵まれたためか、3日間の人出は昨年よりも多い約150万人。本社神輿周辺は、通行できないほど人がごった返していたのだ。

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三社祭は1312年に始まったといわれており、江戸時代には山王祭や神田祭とともに江戸三大祭の1つ(三社祭ではなく深川の富岡八幡宮大祭とする説もあり)に数えられるなど、古くから下町っ子に愛されているお祭りなのだけど、10年以上前から問題になっていることがある。それが、神輿の上に乗る「神輿乗り」という行為なのだ。

特に浅草神社境内から神輿を担ぎ出す「宮出し」は、3基の本社神輿に担ぎ手が殺到して奪い合い、自分たちが神輿を手に入れたいという気持ちから神輿に乗る人が相次いで、ある意味、三社祭の風物詩ともなっていた。主催者である神社と浅草神社奉賛会も「神輿に祀られている御神霊を汚す許されない行為であり、危険も伴う」と注意を繰り返していたのだけど、積極的には取り締まっていなかったのだ。

しかし、昨年の宮出しで十数人が神輿乗りをしたため、神輿が地面に落ち、担ぎ棒が折れるという惨事が起きた。このことから、今年は「日曜日の宮出しにおいても各町渡御の各方面一番町会に引き渡す迄、“一人でも神輿の上に乗る事を禁止” します。併せて本社神輿各町渡御並びに宮入りにおいても、“本社神輿の上に乗る事を一切禁止” しています。上記に対する“違反者が判明した際”は、来年以降の三社祭において、“宮出しを中止し、違反該当町会の朱引き(本社神輿各町渡御順路)を削除”致します。」という異例の通告を行ったのだ。担ぎ手が所属する同好会も了承し、担ぎ手に「神輿に乗らない」という誓約書を提出させていたのだ。

ところが、今年も神輿の上に飛び乗る人が続出し、宮出しでも同様の光景が見られた。儀式を仕切っていた宮頭が「引きずり下ろせ!」と注意したものの、担ぎ手たちは代わる代わる飛び乗って騒ぎは収まらなかったようなのだ。神輿に乗った人の中で1人が東京都迷惑防止条例違反で逮捕されたのだけど、警察の発表では25人ほどが乗っていたのだそう。

ぼくは三之宮の国際通りから浅草通りに入ったところと、雷門をくぐって宮入りするところまでを見学したのだけど、宮入直前の仲見世で神輿に乗る人を目撃したのだ。

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神輿乗りが祭りを盛り上げている要素の1つであることは確かだけど、厳重注意をされたうえでもまだやり続けることは、きちんと守っている人たちにとっては迷惑な話。浅草神社は「禁止行為が報告された場合、宮出し中止を含め来年以降の対応を後日検討する」(スポーツニッポンより)としているのだけど、最大のイベントである宮出しが中止されれば、三社祭自体の活気が損なわれることになるのだ。

とはいえ、一度「宮出し中止」を実施することも、今後の神輿乗りを防ぐために必要な措置なのかも。主催者側がどういった対応をするのか、担ぎ手やお祭り好きでなくても興味深いのだ。




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