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都市のなかの音楽フェスティバル、サマーソニックを堪能 その1。
08/17 06:14 コジマ


弊サイトでも直前予習をした「SUMMER SONIC 05」の8月14日・東京会場に行ってきたのだ。「旅行」の範疇に入るフジロックとはひと味違い、「お出かけ」くらいの気楽な気分で行けるのが魅力のサマソニ。スタジアムを観客で埋め尽くすビッグネームや小さなステージを満杯にした気鋭の新人まで、見覚えのある風景を一変させた都市型フェスティバルを堪能してきたのだ。

この日の出演者はこちらを参照。超大物のオアシスやウィーザー、ラーズなどのロックバンドだけでなく、パブリック・エネミーやトミー・ゲレロなどのヒップ・ホップ、スカのザ・マイスティースなど多彩なジャンルのバンドが1日に楽しめるのが魅力なのだけれど、フジロックと違ってステージ間(千葉マリンスタジアム〜幕張メッセ)の移動にかなり時間がかかるため同じ時間帯のステージを両方観るのは至難の業。ということで、今回はフジロックと違い、移動を抑えて1つのステージでじっくり楽しむことに。ぼくが観たステージのレポートをお届けするのだ。

雨が断続的に降っていた前日とは打って変わって好天に恵まれた14日、会場の最寄り駅であるJR京葉線・海浜幕張にぼくのバンドのメンバーと待ち合わせたのが、11時。11時50分から始まるシーザーズのステージを観るためだったのだけれど、入場したのは12時半。スタジオ練習ではいつも時間通りに来るギタリストのNくんが1時間の大遅刻をかましたのだ。先に会場に入ることもできたのだけれど、忘れ物もあったために駅前のアウトレットで買い物して待つことに。うーん、iPODのCM曲「ジャーク・イット・アウト」を聴きたかったのだ。気を取り直してメッセの入場口でリストバンドを装着し、いざ会場へ。屋台がたくさん並んでいて何を食べようかと物色していたのだけれど、時間を見ると目当てのバンドの一つであるリトル・バーリーのステージ開始まで時間がないではないか。急いでSONIC STAGEに向かったのだけれど、会場が暗いため(+全員が方向音痴のため)ステージを探すのに手間取り、SONIC STAGEに入ったのは開始10分前。今年デビューで知名度も低いリトル・バーリーなのでナメていたのだけれど、すでに多くの観客が詰めていた。ぐうう、最前列で観たかったのだ。

●リトル・バーリー
英国はノッティンガム出身のバーリー・カドガン(リード・ボーカル、ギター)とウェイン・フルウッド(ドラム、ボーカル)、ポーツマス出身のルイス・ウォートン(ベース)から成る3ピースバンドのリトル・バーリー。20代前半という若さからは想像できないような、ブルース、ソウル、ファンクなどのブラック・ミュージックをロックに昇華させた渋く塩辛いサウンドが魅力で、さぞかし職人気質なステージが観られると思ったら……。
ステージのど真ん中にでんと鎮座したドラムセット。メンバーが出てくると、ドラムセットに座るウェインの脇にバーリー(ホントに小さい!)とルイスがちょこんと立っている。演奏が始まると、フロントマンであるはずのバーリーよりもウェインにスポットライトが当たりまくりで、曲の合間にはスティックを握りしめガッツポーズ。「コンニチワー!」など日本語連発で、ウェインの独壇場になっていたのだ。ドラムがフロントマン……CCB……。うーむ、期待していたモノとは違っていて、ちょっと引いてしまったのだ。独特の曲調にどうノッていいのか分からないお客さんがたくさんいたり、最後のほうでバーリーがステージを降りて演奏したのだけど後ろのお客さんには見えないのでちょっと盛り下がったりと、初の異国のフェスで多少カラ回りの感があったのだけれど、まあ、まだ新人ということで。それでも曲は最高で、最後の「フリー・サリュート」(インターFMでかかりまくっていたとの噂)は文句なく盛り上がったし、特にバーリーのギターテクニックに観客が酔いしれていたのが印象的だったのだ。あと、バーリーの声はCDより少年ぽかったなあ。次はぜひ、単独ライブを観たいのだ。

リトル・バーリーのステージのあと、屋台でビールを買い、NBAをフィーチャーしたイベント会場「NBA Madness 2005@SUMMER SONIC 05」をちらっと覗いて、ジ・オーディナリー・ボーイズを観るためにMARINE STAGE(千葉マリンスタジアム)へ。スタジアム場外の屋台を物色し、不思議なコンテンポラリーダンスを観ながら、ハンバーグ、半熟卵、レタスが入ったハワイの丼・ロコモコと甘酸っぱいビールのマンゴービアで昼食。それにしてもこの日は暑かったのだ。こりゃ焼けるなあ、Tシャツ脱いじゃおうか? 話しながらチンタラとご飯を食べていると、スタジアムから演奏の音が。うーん、誰も時間が管理できないのだ。

●ジ・オーディナリー・ボーイズ
2004年デビューの、英国南部の都市・ワーシング出身のサム・プレストン(ボーカル、ギター、キーボード)、ウィリアム・J・ブラウン(ギター)、ジェームス・グレゴリー(ベース)、シモン・ゴールドリング(ドラム)から成る4人組、ジ・オーディナリー・ボーイズ。デビュー当時19歳という若さながら、スペシャルズやクラッシュなどをオマージュした楽曲の完成度はなかなか高く、ドラムがチャールズ・スタンレイからシモンに交代し、今年発表したニュー・アルバム「ブラスバウンド」でも才能爆発。特に先行シングルの「ボーイズ・ウィル・ビー・ボーイズ」は爽快な名曲なのだ。
今年20歳になったオーディナリー・ボーイズは、ステージでも若さ爆発。そして、プレストンの日本語も爆発。「イッショニウタッテ」「ハネロ!」「トーキョー、サイコー!」(いや、チバなんだけどね(笑))など、今回のどの出演者よりも日本語に堪能だったのだ。ピンクの可愛いストラト・キャスターを提げて、プレストンもウィリアムもステージで跳びまくり。スタジアムのグランド部分を半分まで埋めたお客さんたちも、跳ねたりダイブしたりとかなり盛り上がっていたのだ。プレストンの「ここでスペシャルゲストを紹介します」との言葉に、客席が「おおー!」とどよめく。しかし、「ランキン・ロジャー・ジュニアです!」と登場した黒人にみんな目が点。「誰、あれ?」という声があちこちから聞こえてきたのだけれど、「ボーイズ・ウィル・ビー・ボーイズ」がかかってみんな納得。同曲でトースティング(レゲエのMC)を担当したジ・イングリッシュ・ビートのランキン・ロジャーの息子だったのだ。最後はラモーンズのカバー曲「KKK・トゥック・マイ・ベイビー・アウェイ」で締め。スペシャルズのカバー曲「リトル・ビッチ」(ファースト・アルバム「オーバー・ザ・カウンター・カルチャー」に収録)も聴きたかったけれど、「KKK〜」で大満足だったのだ。

さて、次はASIAN KUNG-FU GENERATIONを観たいというNくんと別れて、この日の唯一の激しい移動となったブロック・パーティーが出演するSONIC STAGEへベースのSさんと向かおうとしたのだけれど、防砂林の向こうからホーン・セクションの音が。うむむ、こりゃスカだ、スカですよ、と足が勝手にBEACH STAGEのほうへ。日本の11人の大所帯バンド、THE MICETEETHが演奏していたのだ。もう終わりかけだったのだけれど、そのサウンドは晴れたビーチにぴったり。聴き惚れていると、ボーカルの「木村カエラ大好き!」の叫びとともに、いつの間にかステージが終了。急いでSONIC STAGEがある幕張メッセへ向かったのだ。

つづく




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