強盗、解禁で有罪判決のO.J.シンプソン、禁固17年6か月の実刑に。

2008/12/06(Sat) 13:41

昨年9月、ネバダ州ラスベガスのホテルで、そこに滞在していた元知人の部屋に数名で押し入り、スポーツ関係の記念品を奪い取ろうとして逮捕されたO.J.シンプソン。その後の裁判で有罪判決を受け、その刑期内容の読み上げが本日、同州のクラーク郡地方裁判所でされたそうです。その内容は禁固17年6か月。当初は9年〜33年間の刑期の可能性があったそうですから、大体その中間といったところでしょうか。

武装強盗と解禁といった容疑をかけられていたシンプソン。1995年、彼の元妻とその友人の殺害の被疑者として裁判にかけられ、その法廷劇が「世紀の裁判」と世間を騒がれました。この時は「ドリーム・チーム」と呼ばれる凄腕の弁護士を雇っていたこともあり無罪判決となったものの、その際の弁護代の支払いや、後に同件を扱った民事裁判で有罪となり、被害者の家族に対する損害賠償を命令され、金銭的に苦しい状態に陥っていたそうです。そんな状況が彼を追い詰めて、強盗という犯罪に駆り立てたのでしょうか? なにはともあれ、過去のように有能な弁護士を今回は用意出来なかったのは確かです。

判決の直前には、

「大変申し訳ないことをした。誰かを傷つけたり窃盗を働く気はなかった」

と法廷で謝罪。裁判官に酌量を求めていたそうです。しかし今回の件を担当した裁判官は、シンプソンのことを

「大変に高慢で無知」

だったとバッサリ切り捨てたそうです。確かに元スーパー・スターだったとしても、以前の裁判で無実を勝ち取ったとしても、今回のような行いをして罰が与えられないハズはありませんもんね……。

奇しくも今回の有罪判決を受けた10月3日は、あの「世紀の裁判」でシンプソンに無罪判決が出た日付とまったく同じ。彼にとっては、なんだか波乱含みの「記念日」となってしまったのでした。

参照記事
O.J. Simpson Sentenced to 17½ Years(People.com)−英文−

 

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