ジェームス・ボンド最新作が初登場首位、週末北米映画興行収入。

2008/11/18(Tue) 15:09

（このコラムには映画のネタバレが含まれている可能性があります。ご注意下さい）

ピアース・ブロスナンが演じるジェームス・ボンドがシリアスだけどユーモラスで、柔らかな人間味も持ちあわせたキャラクターだとしたら、ダニエル・クレイグ版ボンドは、どちらかというと使命とか任務とか英国女王への忠誠心とかはあんまり関係なく、自分が頭に来た相手なら平気で人殺ししてしまう卑劣な部分をも兼ねた人物像といえましょうか（もちろん本人は「任務遂行」範囲だと思っているみたいですけど……）。

そのクレイグ主演の「007」最新シリーズが先週末の北米映画興行収入で初登場のトップに。前作の「カジノ・ロワイヤル」で絶賛されたクレイグですから、今回の初登場首位はもちろん頷けまし。しかも今までのシリーズで興行収入が最高だった「ダイ・アナザー・デイ」（2002年）をも上回る成績だったというから、どれほどクレイグのボンド描写が人々をうならせているかが判りますね。

先週の1位から後退してしまった「Madagascar: Escape 2 Africa」ですが、長期のお休みがない今の時期において同作品をはじめとするアニメ、そしてティーン向けの「High School Musical 3: Senior Year」といった映画が上位にランクインしているのはなかなか興味深い現象です。

さて今週末はジョン・トラボルタが声の出演をして話題となっている犬の冒険アニメ「Bolt」が公開されます。果たしてこの犬が、売り上げでボンドの足もとにどれだけ喰らいつけるか、その結果が楽しみです（冷血なボンドに対して、恐れ多いという気もしますが……）。【今週末の北米週末興行ランキング】原題映画タイトルのみ （カッコ内は週末収入 -単位：万ドル-）1. Quantum of Solace ($6,753)
2. Madagascar: Escape 2 Africa ($3,501)
3. Role Models ($1,115)
4. High School Musical 3: Senior Year ($566)
5. Changeling ($425)
6. Zack and Miri Make a Porno ($315)
7. Soul Men ($235)
8. The Secret Life of Bees ($234)
9. Saw V ($177)
10. Beverly Hills Chihuahua ($158)