どっちのデイビッド?「アメリカン・アイドル」の優勝者が決定。

2008/05/22(Thu) 12:43

アメリカ版「スター誕生」こと「アメリカン・アイドル」。2002年から始まったこのリアリティ番組は、今回でもう8回目を迎えました。毎回、歌手志望の若者が募るオーディション番組で、優勝者にはレコード会社と契約してレコード・デビューする権利が与えられます。

同番組からは初代「アイドル」のケリー・クラークソン、そしてカントリーという異色ジャンルながら最後まで勝ち抜いたキャリー・アンダーウッドなど、今の音楽シーンには欠かせないアーティストが誕生しています。さらに面白いのが同番組では優勝を逃したものの、その後単独でレコード会社と契約を交わし、それが結果的に大成功したという「下克上」ケースが多いこと。

例えば、シーズン5で2、3、4位に終わったキャサリン・マクフィー、エリオット・ヤミン、クリス・ドートリーらは、今ではこの時に優勝したテイラー・ヒックスよりも売れっ子になっています。このほかにも、シーズン3で7位とあまりいい結果に終わらなかったジェニファー・ハドソンは、2006年の「ドリーム・ガールズ」でその高い歌唱力と演技力で「主演のビヨンセを食った」とまで絶賛され、同年のアカデミー賞の助演女優賞を受賞しました。

さて、参加者のその後のサクセス・ストーリーも面白い「アメリカン・アイドル」ですが、シーズン8の優勝者が今晩、発表されました。王冠を得たのはミズーリ州出身のデイビッド・クック、25歳。決勝を共に戦ったデイビッド・アーチュレッタ(こちらは若干17歳)と共に「2人のデイビッド対戦」と呼ばれた話題の決戦でした。

前夜のファイナル決戦では、辛口審査員として有名なサイモン・コーウェル氏に、この夜のために選んだ選曲が悪かったと厳しく評価され、他の2人の審査員もアーチュレッタを支持していました。しかし、優勝者は一般市民からの投票で決まります。そして選ばれたのがクック。優勝の瞬間、同番組のオーディションに自分を巻き込んだ兄弟に対し、

「これは、ぜーんぶお前のせいだからな」

と慢心の笑顔で叫んだのが印象的でございました。

さて、果たして彼の今後はどうなるのでしょう? 楽しみですねぇ。

参照記事
Newest 'American Idol' crowned(CNN.com)−英文−

 

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