ミスUSA問題の余波でトランプ氏とロージー・オドネルが言論バトルへ。

2006/12/23(Sat) 14:03

先週こちらの「ハリウッド通信」でもお伝えしたミスUSAタラ・コナーさんの素行不良が招いたタイトル剥奪の危機のストーリー。結果的にはミスUSAを運営するミス・ユニバースのオーナーである、米実業家ドナルド・トランプ氏が「彼女の行動は都会に出てきたばかりの若者にはよくあること」と大恩赦を与えてコナーさんの首が繋がったワケです。

コナーさんもトランプ氏が同席した記者会見で、涙を流しながら反省の色をみせ謝罪。これでまあ、一件落着かなぁ……とも思われたのですが、この問題は意外なところに飛び火。思わぬ論争へと発展してしまいました。

そのバトルの発端は、アメリカ女性に人気のトークショー "The View" に、最近レギュラー出演が決まったロジー・オドネルのコメント。オドネルは元々コメディアンそして女優なのですが、その人柄の良さと時折見せる鋭い毒舌が反響を呼び、一時は自身のトークショーを持っていたほど。日本でいうところの和田アキ子みたいなキャラでしょうか。

で、その彼女が "The View" 番組内で、「今回のミスUSAに対するドナルド氏の決定は、恩恵などとは程遠い。大体2度も離婚していたり、破産申告をしたことのある彼が、偉そうに他人に道徳やモラルを教えること自体がバカバカしいじゃない」と批判。これに対して喧嘩を売られたら黙っていないタイプのトランプ氏も「自身の雑誌ビジネスや以前のトークショーの失敗から、こちらのビジネス成功をねたんでいるだけ」と一喝。さらに彼女のコメントには虚偽が含まれているとして起訴も考えていると強気の態度で応戦したのです。

その後もオドネルが「私の発言にウソなんかない」と自身のサイトで「証拠」を提示したり、トランプ氏が「彼女のやっていることは子供のイジメと同じじゃないか」と攻撃したり、もう止まるところを知らない……(汗)。

大成功を収めた起業家として、自己顕示欲も旺盛なトランプ氏に、お節介気質が時には攻撃的にも受け取られる「和田アキ子」オドネル。今後もこの2人の言論バトルはしばらく続きそうな予感です。でも最近、若手セレブのいわゆる「お騒がせ」ニュースばかりだったハリウッド・ゴシップ界には、ちょっと変わった新風かも(笑)。

参照記事
Donald Trump Continues to Blast Rosie O'Donnell(People.com)−英文−

 

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