吸血鬼vs狼男を描いた作品が初登場首位、北米映画興行収入。

2006/01/24(Tue) 12:02

(このコラムには映画のネタバレが含まれている可能性があります。ご注意下さい)

北米週末興行は今週も先週に続き、初登場首位の作品がお目見えです。

その1位になった "Underworld:Evolution" は2003年に公開されたオリジナル「アンダーワールド」の続編。人間の入り込めない世界アンダーワールドでは、何百年にも渡って吸血鬼と狼男のふたつの種族がいがみ合い、戦っているという設定で、ヒロインのヴァンパイヤの女性をケイト・ベッキンセイル(「アビエイター」「パール・ハーバー」など)が演じています。古風な恐怖キャラクターたちが登場する映画ですが、ビジュアル的にはかなり現代的で、一見「マトリックス」かと思うような映像が人気の一因かと。

その他、初公開でトップ10にランキングされたのが、8位の "End of the Spear"。エクアドルの密林の中に住むワオラニ族の青年ミンカヤニ。彼がある日命を奪った5人の宣教師たちは、その後彼らの親族がジャングルを訪ねてくるという形で、ワオラニ族にさまざまな影響を及ぼしていくのです……。実話を元にした、暴力的な社会で生きてきた種族の男たちと、彼らと対話しようとする宣教師とその息子らとのかかわりを描いた映画です。

さて先週に引き続き「ブロークバック・マウンテン」がじりじりと売上げを伸ばし続けています。ウォール真木もまだ映画を観ていないのですが、とうとう原作本を買ってしまいました。短編小説なので、ほんの1時間ほどで読んでしまったのですが、これが映画でどう奥深く描かれているのか……。あぁ、早く観にいきたいよう。ちなみにダンナはゲイが題材になっているためか、絶対一緒に行ってくれないそうです。ちぇ(笑)。

【今週末の北米週末興行ランキング】
原題映画タイトルのみ (カッコ内は週末収入 -単位:万ドル-)

1. Underworld: Evolution ($2,686)
2. Hoodwinked ($1,041)
3. Glory Road ($877)
4. Last Holiday ($871)
5. Brokeback Mountain ($781)
6. The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch, and the Wardrobe ($624)
7. Fun with Dick and Jane ($575)
8. End of the Spear ($428)
9. Hostel ($425)
10. King Kong ($422)

参照記事
USA Box Office: 6 January 2006(IMDb.Com) −英文−
「アンダーワールド」の続編が初登場首位 北米興収(CNN)
Underworld:Evolution(米ソニーピクチャーズ)

 

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