東京ミッドタウンプロジェクトニュース第3号

2005/01/15(Sat) 00:44

　東京・六本木の防衛庁跡地に建設が進められている「東京ミッドタウンプロジェクト（仮）」に関する情報をお届けしている「東京ミッドタウンプロジェクトニュース」ですが、今回が第3号になります。

　まだ2007年の春の開業まで時間があるため、あまり動きのない「東京ミッドタウンプロジェクト」ですが、久しぶりに関連のニュースが出ていました。東京・赤坂にある「サントリー美術館」が「東京ミッドタウンプロジェクト」に移転するのは既報のとおり。六本木周辺エリアは、「サントリー美術館」のほかにも、国立新美術館のオープンが予定されており、近隣にはサントリーホールをはじめ多くの文化・芸術施設が集積。新しいアートの情報発信エリアとして期待されています。そんな新しく生まれ変わる六本木に誕生する「新サントリー美術館」の建物の完成予想図と、概要が発表されました。見ておくことにしましょう。

　「東京ミッドタウンプロジェクト」の一角に建設が進められているのは、建築家の隈研吾氏が設計した地上6階・地下3階のビル。日本建築の伝統的な縦格子をモチーフにした外観で、周囲を取り囲む緑に映える建物となる予定です。

　また、美術館に付設するミュージアムショップやカフェは「美術館の片側に位置する商業施設空間の賑わいに参加しつつ、美術館の存在を際立たせる要素としてデザイン」されるのだとか。建物の中心となる3階と4階の2フロアを結ぶ高さ10mの吹き抜けスペース、屋上には展望フロアを用意するなど、開放的な作りの美術館になるようです。

　詳しい概要は次のとおり。

▼所在地 ：　東京都港区赤坂9丁目
▼美術館デザイン ：　隈研吾建築都市設計事務所
▼総括設計者 ：　日建設計
▼延床面積 ：　約4,500�u
▼展示室床総面積 ：　約1,000�u（現状523�uの約2倍）
▼付帯設備 ：　ミュージアムショップ、カフェ、茶室、多目的スペース 等
▼施設構成 ：　地下3階　荷捌室・プラットフォーム・サービスヤード
　　地下2階　　駐車場
　　地下1階　　駐車場
　　　　　1階　　エントランス
　　　　　2階　　倉庫
　　　　　3階　　メインロビー・展示室・ミュージアムショップ・カフェ
　　　　　4階　　展示室
　　　　　5階　　事務室・学芸員室・倉庫・書庫
　　　　　6階　　レクチャールーム・茶室・テラス
▼オープン ：　2007年春　開館予定
▼アクセス ：　東京メトロ（地下鉄）日比谷線・大江戸線　六本木駅　徒歩3分（双方とも地下道で直結予定）、東京メトロ（地下鉄）千代田線　乃木坂駅　徒歩5分

2004年12月現在の工事現場の様子

巨大なクレーン登場

深い穴があいてます

工事車両も多数

何台も動いてます

せわしなく活動中

新たな鉄骨組みも

プレハブ小屋？

凄い柱のようなものが

全景

2004年12月現在の檜町公園の様子

塀で囲まれた檜町公園

穴堀もスタート

原形を止めてません

シャベルカーも続々

巨大クレーンを眺める

森タワーも良い眺め

「東京ミッドタウンプロジェクト（仮）」とは

　東京では数多くの再開発計画が始動していますが、その中でも最大級の計画と言われているのが「東京ミッドタウンプロジェクト（仮）」。国有地跡地の再開発としては過去最大規模で、総事業費は約3,800億円と超ド級。事業者は全国共済農業協同組合連合会、明治安田生命保険、積水ハウス、富国生命保険、大同生命保険、三井不動産の計6社で、商業施設や賃貸マンション、オフィスなど、5棟のビルを建設し、隣接する公園を含めると10.1ヘクタールを複合型の新しい「都市」として再生する計画なのです。（※「六本木ヒルズ」は11.6ヘクタール）

ミッドタウンタワー

全体予想図

2004年12月現在、入居が決まっている施設・企業

2004年12月までのニュース

04年12月18日 伝統と現代を融合 サントリー美術館、六本木へ（産経新聞）
04年10月07日 富士写と富士ゼロックス、本社を防衛庁跡地のオフィスビルに集結（RBB TODAY）
04年05月19日 都内最高・最大級　東京ミッドタウンプロジェクト着工（建通新聞）
04年05月18日 世界に誇れる新しい街づくりをめざして東京ミッドタウン起工式（農業協同組合新聞）

☆「東京ミッドタウンプロジェクト」を理解するための関連サイト
・東京ミッドタウンプロジェクト …… 公式ページ。建設計画の概要など。
・東京ミッドタウンプロジェクトニュース第1号 …… 計画の概要など。Narinari.com