いろいろな色のローソン

2004/05/27(Thu) 21:01

青の看板が目印のローソン

  ローソンといえば青い看板。青い看板といえばローソン。コンビニを識別する際に目印となる看板の色は、緑とオレンジならセブン-イレブン、緑と白ならファミリーマート、赤ならポプラといった具合にイメージが定着していますが、ローソンはなんといっても青のイメージ。これにはちゃんとした理由があるのをご存知ですか?

 これは、ローソンのルーツである「ミルクショップ=ローソン」が、1939年にアメリカ・オハイオ州に設立された際に取り付けられた看板の色が青だったことが理由とされています。また、ミルクショップがルーツだから看板にはミルク缶が描かれているんですね。ちなみに、ローソンのオリジナル商品第1号は牛乳だったといいます。ローソンと青とミルク。これらは切っても切れない関係というわけです。

 実際の、ごくごくオーソドックスなローソンの店舗は以下のような感じです。皆さん見慣れた店舗デザインだと思います。


青地にミルク缶

おなじみの入り口看板

煌々と光る青い看板

 1975年6月15日に大阪府豊中市に1号店となる「桜塚店」がオープンして以来、着々と店舗数を拡大。さまざまな街で青い看板を見かけるようになりました。

 ところが、2001年7月11日に「お客さまの健康志向に合せた既存の店舗とは異なる品揃えやサービスを目指した実験店舗」という位置づけの「ナチュラルローソン」が東京・自由が丘にオープン(現在は閉店)。「ナチュラルローソン」は従来の青の看板とは異なり、赤い看板を付けていることも話題となりました。「ナチュラルローソン」はバリアフリー設計、各商品のカロリー表示、「エコマーク商品」や環境へ配慮した商品を充実、無添加食品の販売といった従来のコンビニとは全く異なる新しい試みが受け、現在は東京・神奈川に13店舗まで拡大しています。


赤地に葉っぱと太陽

入り口の看板も赤地

店内は暖かい雰囲気

 しかし、ここまでは有名な話。「ナチュラルローソン」がオープンした頃、各メディアがこぞって取り上げていたので、実際に近くに店舗がない地域の人でも存在くらいは耳にしたことがあるかもしれません。

 青いオーソドックスなローソンと、赤い実験店舗の「ナチュラルローソン」。実は、ローソンにはさらに違う色の店舗が存在しています。日本全国コンビニチェーンはいくつもありますが、イメージカラーをガラッと変えた店舗が存在するチェーンはそう無いと思います。しかし、あまり知られていないことですが、ローソンにはそんな店舗が確かに存在するのです。その中のひとつ、「元麻布ヒルズ店」に実際に観に行くことにしました。

ローソン 元麻布ヒルズ店

 東京・港区にある「元麻布ヒルズ」は超高級マンション。高層のフォレストタワー(地上29階建、180戸)、フォレストテラスイースト(地上6階建、23戸)、フォレストテラスウェスト(地上5階建、21戸)の計3棟で構成された住居群で、周辺を多くの緑が包む「森の都市」をイメージして作られたそうです。住居は100戸超が賃貸で、そのうち7割が月額賃料100万円を超えるのだとか。「○○ヒルズ」と名前が付いているのは、六本木ヒルズと同じ森ビルが開発したためで、港区のこの一帯には「○○ヒルズ」がたくさん点在しています。


変な形の勝ち組の塔

緑で囲まれた敷地

 ローソンの説明によると、「地域(マチ)のニーズに合ったお店づくり」を進めているということなので、「元麻布ヒルズ店」も、この高級な雰囲気にマッチした店舗なのかもしれません。どのような色のローソンが現れるのか、ドキドキしながら周辺を捜索。すると……。


青くない

やはり青くない

 青くない看板を発見。この看板の色は、元麻布ヒルズのマンション棟のカラーと確かにマッチしています。なんと表現して良いのか、薄い茶色というか、薄い黄土色というか。想像していたよりも、インパクトがありません(笑)。どうやら店舗は地下にある様子。階段を下りようとしたそのとき、目に飛び込んできたのはこんな看板でした。


き、黄色い……

初めて見た……

案内板も黄色

 そう、ここ「元麻布ヒルズ店」の看板は黄色。青の看板に見慣れているだけに、なんとも不思議な感じがします。確かに、この色なら周囲の雰囲気と違和感はありません。見事な融合を果たしています。早速、店内の様子はどうなっているのかと覗いてみました。


入り口

雑誌コーナーもあります

品揃えは普通

パンを作っているようです

イートインコーナー

外でワイワイやれます

 店内の雰囲気は「ナチュラルローソン」に近いイメージで、白熱灯の優しい光が印象的です。品揃えは普通のローソンと「ナチュラルローソン」の中間といった感じ。軽いイートインコーナーと、外のテラス部分にイスと机が常備されていて、ちょっとオシャレな感じです。

 ローソンの公式ページによると、黄色のローソンはほかに今年1月にオープンした調剤薬局併設店の「ナチュラルローソン都立大学駅前店」があるようです。そのうち、あなたの街のローソンも、突然青から他の色に変わっている……なんてことがあるかもしれませんね(笑)。

 ちなみに。鹿児島県桜島の「桜島店」は溶岩色(薄い茶色)、新潟県新潟市の「NSG.スクエア店」はアルビレックス新潟のチームカラーであるオレンジ色です。近くを訪れた際にはぜひチェックしてみてください。




 

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