クラブメッドは、職場のチームみんなで有給休暇のスケジュールが調整できる「有休調整さん」の提供を開始した。

厚生労働省の調査によると、2018年民間企業の有休取得率は51.1％（※平成30年就労条件総合調査の概況）となり、1998年以来、20年ぶりに50％を上回ったものの、諸外国に比べるとまだまだ低い状況と言える。

日本の取得率が低い背景について、厚生労働省が発表したレポートによると、有休取得をためらう理由として挙げられたのは、1位「みんなに迷惑がかかると感じるから」72.3％（※仕事と生活の調和レポート2017）、2位「あとで多忙になるから」46.8％、3位「職場の雰囲気で取得しづらいから」31.6％となっており、“周囲への気遣い”により積極的に有休を取得しづらい様子がうかがえる。こうしたことを踏まえ、政府は2020年までに年次取得率を70％まで引き上げる目標を掲げている、というのが昨今の状況だ。

そして、働き方改革関連法の成立によって、2019年4月より、年に10日以上有給休暇の権利を有する従業員に対して最低でも5日間は有給休暇の取得が義務化されることになった中、「何も考えず、ただリラックスする時間。人生にはバカンスが必要」と考える同社は、「よく働くには、ちゃんと休むことも大切」との想いから、このたびイベントや飲み会の調整をログインなしで簡単に行える「調整さん」とタッグ。職場のみんなで協力して休暇を取りやすい、新ツール「有休調整さん」の提供を開始した。

「有休調整さん」は、まず、3名以上のグループをつくり、代表者は有休候補日をリストアップ。そしてメンバーはそれぞれ休暇を取得したい候補日を選んでいき、代表者は、作成された有休候補日リストページのURLをチームメンバーに共有し、有休を調整していく、という流れだ。

なお、同社はバカンスをプレゼントする「みんなで有休調整さん キャンペーン」を実施（〜6月30日）。また、「有休調整さん」提供開始に際して、休みがとりにくい人気マンガ家4人がオフを事前に調整して、ひとつのマンガを4人で完成させる企画もスタートした。