「マッサージ師にセクハラされた」という訴えは、古今東西、ニュースなどで見聞きすることはあるが、いま、米ニューヨークで活動中のある中華系マッサージ師が中国で物議を醸している。そのマッサージ方法が独特で、ときに女性の胸や尻を揉んでいるためだ。

中国メディアによると、「セクハラではないのか？」と疑いをかけられているマッサージ師は、ニューヨークで暮らす羅冬生（Luo dong）さん。台湾で生まれたという羅さんは、公園やビーチ、ストリートで男女に声をかけ、無料でマッサージを提供するとともに、その模様を動画で撮影し、YouTubeやFacebookにアップロードしている。そのマッサージは“精神治療マッサージ”と紹介されており、すでに無数の動画がネットで公開され、マッサージを受けている人も若者からお年寄りまで実にさまざまだ。

マッサージのやり方は、施術を受ける人や場所によって多少異なるものの、マットに寝そべった若い女性の胸や尻を揉んだり、ヘソを吸い込んだりとかなり独特。もちろん、普通に手脚や足裏のマッサージも行われているが、一部の視聴者から「セクハラだ！」というクレームが来るのも理解できる。

ただ、中にはマッサージを受けつつも、気持ちよさそうにしている女性もいるため、一概に「セクハラ」と決めつけることができないのも確か。羅さんは男性相手にも同様のマッサージをしており、羅さんからすれば「真面目にやっているのに、セクハラなんてもってのほか」なのかもしれない。

ちなみに、中国版Twitterの微博では、動画を見た多くのユーザーが「これは絶対にセクハラ！」「中華民族の恥さらし野郎！」などと批判の声が噴出。「こんなマッサージだと最初から知っていたら絶対にやらせない！」と憤慨する女性も多く、そのほとんどが受け入れがたいものと感じているようだ。