6月16日、鳥取県庁の県知事応接室に、「ナゲッツ！」を連呼する正体不明の怪盗ナゲッツが現れた。その部屋にはすでに、鳥取県・平井伸治知事をはじめ、ドナルドとマクドナルドクルーの姿。彼らは6月8日からスタートしているチキンマックナゲットの新キャンペーンを紹介しに県知事を訪問中で、期間限定ソースである「フルーツカレーソース」と、「クリーミーチーズソース」の試食が行われていた。

そこへ、「ア〜ハッハッハ！ ア〜ハッハッハ！！」と奇妙な笑いを浮かべてダン…怪盗ナゲッツが登場。「私の名前は怪盗ナゲッツ！ 見ての通り正体不明の怪盗だ！ きょうは、ここにチキンマックナゲットの新ソースがあると聞いたから、ゲッツしに来た！」と発し、「平井知事のソース……ゲッツ！」と、なんと知事が試食していたソースを奪い、お決まりの、いや、どこかで見たことのあるポーズ。

知事は困惑しつつも楽しそうな表情を見せ、怪盗ナゲッツの行動を見守っていた。さらに「今日は、ソースをいただきに来ただけじゃないんだ！ 実は、知事にお願いしたい事があってきたんだ！」と続ける。知事は「そうですか、それではお願いします（笑）」とワクワクした表情に。

鳥取県庁に自信たっぷりの姿勢で参上した怪盗ナゲッツは、自らを「ナゲットが好きすぎて…好きすぎて…。期間限定ソースを“ゲッツ”してしまう。そんな、ナゲットを愛する怪盗です」と説明。そして「鳥取って、『チキン』ナ『ゲット』と、かかってるじゃないですか！ そんな鳥取を、さらに盛り上げるために…お願いがあります。鳥取県を、鳥取県改め…『チキンナゲット県』に改名してください！」と陳情。

すると知事は「怪盗ナゲッツさん、せっかく鳥取県まで来ていただいたのに申し訳ないですが、以前、鳥取県は『カニトリ県』に改名しちゃったんですよ。なのでちょっと難しいかなぁ」と、まさかの返答に怪盗ナゲッツも困惑。

「どうしてもダメですか？ 1週間だけでもダメですか？」と粘るが、知事の返答は変わらず「NO」。「それじゃあ、私がここに来た証だけでも残させてください！ 『怪盗ナゲッツ』の等身大の分身を県庁の入口に置かせてください！」。そんな怪盗ナゲッツの懇願に知事もタジタジ、「う〜ん（と悩み）、わかりました！これを置くことは認めましょう！ ただ、チキンナゲッツ県は鳥取県としては非公認なので、非公認シールを貼らせていただきます」というわけで、一件落着。

さらに知事から「鳥取では手話に力を入れておりまして、『鳥取』という意味の手話もあるんです」と話すと、知事自ら「ゲッツあーーんど鳥取！！」と怪盗ナゲッツの決めポーズを知事自らアレンジして披露した。最後には「怪盗ナゲッツ」やドナルド、クルーの全員で「ゲッツあーんど鳥取！！」と手話付きでポーズを決め、表敬訪問は終了。次の“とある”地へと向かった。

怪盗ナゲッツが到着したのは、鳥取県が誇る観光名所の鳥取砂丘。砂丘や砂丘美術館を訪れた怪盗ナゲッツは、とっておきのネタとして、次のネタを披露した。

「砂丘で、サンキュー！」

鳥取砂丘でとっておきのネタを披露した後は、マクドナルド鳥取店へ。「ア〜ハッハッハ！、ア〜ハッハッハ！！」の笑い声とともに「来たよ〜！時間ぴったりに来たよ〜！」とアピールしながら登場した怪盗ナゲッツ。

店舗に貼り出されてあった「犯行予告ポスター」を見て集まった満席の店内は大盛り上がり。得意の「怪盗ナゲッツ＆ターン」でクルッと回ると、さらに爆笑が巻き起こった。続いて怪盗ナゲッツはゆっくりと店内を歩き回りながら、チキンマックナゲットを食べている客を次々にゲリラディップ。

「やばいやばい！こっちに来るかも！」と期待していた10人近くの女子高生の集団の1人がディップされると、全員笑いが止まらず、怪盗ナゲッツの写真を大量に撮影していた。

そばにいた男子高校生の集団も今か今かと怪盗ナゲッツを待ち、「こっちにソースあるよ！」と自ら呼び寄せると、「少年達、元気？」と怪盗ナゲッツが接近。その途端、男子高校生たちは写真を連写。ゲリラディップされたあとは「ナゲット美味しいよね〜」と怪盗ナゲッツと気さくな会話をしていた。

さらに「ゲッツ！ゲッツ！」と近づいてくる子ども達にも大人気の怪盗ナゲッツは、一緒に笑顔で「ナゲッツ！」を連発。子ども達も大満足した様子で可愛らしい笑顔を見せていた。そして、最後に店内にいた客全員と「ナゲッツ！」ポーズを決め、大きな拍手が巻き起こったあと、「それじゃ！ありがとうございました！」と颯爽と姿をくらませた。

東京の渋谷・原宿、そして遠く鳥取に出没した怪盗ナゲッツ。次なる標的は、6月18日の明治神宮球場と予告されている。プロ野球交流戦、東京ヤクルトスワローズvs.埼玉西武ライオンズの始球式に登板、どのように球場を盛り上げるのか注目だ。