中国の空港ではたびたび乗客のマナーにまつわるトラブルが報告されているが、今回物議を醸したのは、空港で寝ている人の脱いだ靴を勝手に処分してしまった男性。男性は「マナーが良くない。イメージが悪い」と自身の行為を正当化しているものの、ネットでは「やりすぎ」という批判が相次いだ。

この一件は5月下旬、福建省のアモイ空港でのこと。発端は同空港にいた乗客の若い男性が、自身のスマホで撮影した動画をネットにアップロードしたことだ。

動画の内容は、男性がこれから行う自らの行為を正当化するものになっており、「空港で乗客の何人かが靴下と靴を脱ぎ、ベンチに寝そべっている。私は今とても怒っている。空港の職員はそうした行為を見かけても知らんぷり。このような非文明的な行為を外国人が見かけたら、中国人のイメージが悪くなる」とし、スマホを持ち替え、そのままベンチで寝ている男性に近づいたかと思うと、床に置かれている靴を拾い上げ、そのままゴミ箱に捨ててしまった。

この一連の流れは1分程度の動画に収められており、ネットで瞬く間に拡散されて物議を醸すことに。「何様だコイツ、ナルシストか。やり過ぎ！」「そう思っているんだったらコソコソと靴を捨てず、直接文句を言えばいいだろ」などと男性に批判が殺到することになった。

中には「私もよく空港でこうした人を見かけるけど、本当にイヤ」「国民のイメージを下げる恥ずべき行為は徹底的に取り締まらないと」など、男性を応援する意見も見られるが、やはり他人の靴を勝手にゴミ箱に捨てるという行為は「やり過ぎ」と思われても仕方がないのかもしれない。