ベータビデオカセットが終了へ、ソニーが2016年3月をもって出荷停止。

2015/11/10 15:56 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


ソニーは11月10日、2016年3月をもってベータビデオカセットおよびマイクロMVカセットテープの出荷を終了すると発表した。終了の理由は「アナログ地上波放送の終了や、需要の推移など市場の状況を鑑みて」と説明している。

ベータビデオカセットは、家庭用のビデオ記録用途に向け開発した磁気テープ記録方式「ベータマックスフォーマット」の記録メディア。1975年より現在に至るまで生産を行っていたが、同フォーマット対応ビデオテープレコーダー機器の生産は2002年に完了している。

一方、マイクロMVカセットは、デジタルビデオカメラの記録方式「マイクロMVフォーマット」の記録用テープメディア。こちらも、同フォーマット対応ビデオカメラの生産は2005年に完了している。



☆ベータマックスフォーマット

ソニーは、1975年にベータマックス方式の一号機となる家庭用ビデオテープレコーダー(VTR)「SL-6300」および対応する記録用テープメディアのベータビデオカセット「K-60」(60分用)、「K-30」(30分用)を発売。ベータマックスVTR機器の累計販売台数は全世界で約1,800万台以上に上る。ベータビデオカセットはピーク時の1984年度当時には、年間で約5,000万巻を出荷していた。

ベータマックスVTR機器の販売は、ベータマックスフォーマットの拡張方式であるEDベータ方式のVTR機器「EDV-9000」およびハイバンドベータハイファイ方式のVTR機器「SL-200D」の2機種の生産終了をもって2002年に終了したが、ベータビデオカセットの販売についてはその後も継続していた。


☆マイクロMVフォーマット

ソニーは、2001年に初めてのマイクロMV方式ビデオカメラ「DCR-IP7」を発売以来、4機種のマイクロMV方式ビデオカメラを発売。

2005年に、「DCR-IP1K」の生産終了をもってマイクロMV方式ビデオカメラ機器の販売は終了したが、その後も、マイクロMV方式の記録用テープメディアであるマイクロMVカセットの販売を継続していた。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.