シンガー・ソングライターのスガ シカオ（49歳）が、約6年ぶりとなるアルバム「THE LAST」を、2016年1月20日に発売する。公式サイトで発表した。

前作（「FUNKASTiC」）から今作に至る間、スガをとりまく状況は激変。2011年に前事務所からの独立を発表し、同時に所属していた大手メジャーレーベルも離れ、インディーズの活動をスタートさせた。独立後はアーティスト活動のみならず、マネージャー業も兼任。また、2012年には一人になってからの不安、重圧が続き、右耳の突発性難聴を発症し、病と闘いながら音楽活動を行うなど、幾多の挑戦と苦難が続くことになった。

そうした状況の中、スガは自己、時代、個々と向き合いながらメジャー、インディーズに捉われない“新たなフィールド”を求めて多くの新曲を生み続け、2015年初頭より小林武史氏との共同プロデュースで始まったレコーディングは最終作業段階に入っている。

2011年の独立時、スガは「『50歳までに集大成になるようなアルバム』を完成させたい」とコメントしていたが、本作はスガに蓄積された全ての音楽、伝えるべき言葉を凝縮させた“最高傑作”と呼べる作品だ。

そして、ニューアルバムリリースを前に、「THE LAST」の生ライブ試聴会を含むワンマンライブツアー「SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2015 『THE LAST』」が東京、大阪、福岡で開催決定。さらに10月14日21時頃より新宿ステーションスクエアでは巨大広告が出現し、また10月19日にはニコニコ生放送で「スガシカオのやるしかーだろ！？〜公式枠〜アルバム発表記念スペシャル」の放送が決定した。この番組では、スガ本人より、制作中のニューアルバムについての近況報告も予定されているとのこと。

本作についてスガは「J-POPになる前のスガ シカオ。この2度目のメジャーデビューアルバムは、そんなアルバムです。FUNKでもなく、ROCKでもなく、剥き出しのスガ シカオそのものなんです。1度目もそうだったけど、デビューの前だけに存在する、瞬間で消えてしまう閃光のようなキラメキと衝撃。この真空パッケージを、たくさんの人に体感してほしい」とコメント。

また、小林氏も「いままでは少し遠くから彼を見ていた僕ですが、彼オリジナルのヤバくて気持ちよい感じ（これは本当に言い方に困りますが）には、気づいていました。ですが、わりと如才無い風な立て付けもあったように感じていたので、それを取っ払ったらどうだろうかと思っていました。幾つかのやり取りをした後、僕に見えてきたのは、幾つもの「マルコビッチの穴」のような、深いところに通じる管のようなものでした。新型のアミューズメントツールかもしれないし、ぜひ体験してみてほしいと思います」とコメントを寄せている。