今から30年前。あるお母さんが、生まれたばかりの長男にテディベアのぬいぐるみを買い与えました。息子さんはそのぬいぐるみがとてもお気に入りだったらしく、肌身離さず持ち歩いていたそうです。家族旅行に連れて行ったり、プールにも持って行きビショビショになったり、またある時には、遊園地の乗り物から落とされてしまったり――。いろいろなことがあってボロボロになったテディベアですが、お母さんが幾度となくほつれを直したりして、大切にされていたそうです。

先日、そのテディベアの写真が米ソーシャルサイト・redditに投稿されたのですが、そこにはお母さんの粋な計画も紹介されていました。

この写真は、UsernameIWontRegretさんというユーザーがアップロードしたもの。そこにはボロボロのぬいぐるみの隣にもうひとつ、真新しいぬいぐるみが置かれています。このきれいなテディベア、実はボロボロのぬいぐるみと同じものなのです。お母さんは、長男（投稿主のお兄さん）が生まれた30年前、まったく同じテディベアを2つ買い、ひとつは息子に、そしてもうひとつは大切に保管して、自分の孫が生まれた時にプレゼントしようと心に決めていたのです。

そしてこのたび長男に娘が生まれ、ようやく計画通りに保管されていたテディベアを贈ることができたのだとか。お母さんは待ちに待っていたに違いありませんね。

ちなみにこのテディベア、当時大量生産されていたもののようで、redditのコメント欄には「私もこれ、持ってる！」「持ってた持ってた」という声がたくさん。いろいろな人がノスタルジックな気分になっていたようです。