“ケーキの辞表”でさようなら、夢を追った元公務員が上司に提出。

2013/04/23 09:05 Written by Narinari.com編集部

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空港の職員として7年間働いていた31歳の男性は先日、夢の仕事に向けて入念に準備を整え、退職願いを提出した。彼が次に行う仕事はパティシエ。退職するにあたり彼は、辞める理由がよく分かる“ケーキの辞表”を作って提出したそうで、これがTwitterやFacebookなどで注目を集めている。

英紙デイリー・ミラーやメトロなどによると、ケーキの辞表を作ったのは、英南東部のケンブリッジシャー州ソーストンでケーキ店を営むクリス・ホームズさん。つい先日まで、彼はロンドン近郊にあるスタンステッド空港で働く公務員だった。その一方で、自らの結婚式に出すウェディングケーキを作ったのをきっかけに、2010年からソーストンで小さな店も始め、パティシエとしての顔も持っていたそうだ。

公務員とパティシエ、2つの仕事をこなしているうちに、やがてパティシエに専念したい気持ちが「無視できないほど大きくなった」というホームズさん。その思いを強く決意させるきっかけとなったのが、今年3月7日に生まれたベンくんの誕生だった。「息子と家で目一杯の時間を過ごしたかった」(英紙デイリー・メールより)彼は、それまでの仕事を辞めてパティシエに専念しようと決意。そして辞表を提出するにあたり、6か月前から計画していたアイデアを実行に移した。

それが、今回話題になっている4月15日付で提出された“ケーキの辞表”だ。ココナッツや木の実を混ぜたキャロットケーキにオレンジバタークリームを塗ってキャンバスに見立て、そこに2時間かけて辞表の文面を綴った。文字を書くには相当の慎重さが必要で、とても大変だったそうだが、それだけに仕上がりはとても満足のようで、“ケーキの辞表”を渡したマネージャーも「嬉しそうに驚いていた」という。

また、受け取った元上司は「彼の将来が素晴らしいものになるよう願っている」と話しており、新たな道へ踏み出した彼にエールを贈っている。

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