ヴェネチアで3冠獲得の話題作、「ザ・マスター」の日本公開日決定。

2012/12/10 06:04 Written by Narinari.com編集部

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「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」から5年、第69回ヴェネチア映画祭で話題を呼んだポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「ザ・マスター」が、2013年3月22日に日本公開されることが決定した。

「ザ・マスター」は第2次世界大戦後の混沌とした米国が舞台で、人生の目的を失い、やがて信仰にすがりつく元兵士が主人公。人間をあらがえない力で服従させる教祖“マスター”とその妻も絡みあい、人間の深層心理をえぐり出す、刺激的で芳醇なドラマが描かれている。

第69回ヴェネチア映画祭では、銀獅子賞(監督賞)、優秀男優賞(ホアキン・フェニックス&フィリップ・シーモア・ホフマンW受賞)、国際批評家連盟賞と、見事に3冠を達成した。また、米国際プレスアカデミー(International Press Academy)が主催する第17回サテライト賞では、7部門にノミネート(主演男優、助演男優、助演女優、脚本賞、音楽賞、撮影賞、美術賞)され、アカデミー賞の有力候補のひとつと目されている。

映画「ザ・マスター」は3月22日、TOHOシネマズ シャンテ、新宿バルト9ほか全国ロードショー。


☆ストーリー

物語は第二次世界大戦末期から始まる。海軍での海外赴任から戻った帰還兵のフレディ・クエルは、デパートでのカメラマンとして一般生活に戻っていたが、戦地でハマったアルコール依存を断ち切れず、職場で問題を起こしてしまう。その後も普通の生活に適応できず、放浪生活をしていた彼は、あてのない旅に出発。密航した船で「ザ・コーズ」という教団に遭遇し、その船の主であり、指導者であるランカスター・ドッドに迎えられる。

そこからフレディの人生は180度変わる。ドッドはあるメソッドで悩める人々の心を解放し、カリスマ的な人気を得ていた指導者だった。フレディは次第にその右腕として地位を得ていくが、その陰にはドッドの妻が潜んでいた――。そして3人の関係は変化を遂げ、教団をも変えていくのだった。

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