まどマギ上陸にフランス熱狂、SNSやブログには賞賛と感謝の声が続々。

2012/10/22 13:26 Written by Narinari.com編集部

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今春、フランス雑誌社主催で行われた第19回アニメ&漫画グランプリで、フランスでは未公開ながら“最も翻訳が望まれる作品”賞である「エスポワール」賞を受賞するなど、地元ファンを静かに、しかし熱狂させていた「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」のプレミア試写会が10月19日、パリで行われた。ナリナリドットコムのフランス特派員が現地の様子をお伝えする。

この情報がフランスにもたらされたとき、フランスのファンの間では、SNSを通じて早速有志による観劇イベントが組まれ、それぞれの情報交換がなされていた。800キロ以上を掛けて試写会に参戦するなどの熱意あるコメントが寄せられると、それに追随するコメントも。また、試写会は前編、後編の併映で、20時半開始、25時まで上映されるものだったが、この時間帯の交通機関の不安が書き込まれると、その後飲み会をしようといった提案もなされるなど、あたたかな交友が生まれていた。

試写会の会場は、欧州一の映画施設といわれるグラン・レックス。さすがに300平方メートルのスクリーンを持つメインの会場ではなかったが、売り場ではエッフェル塔とセーヌ川を背景にしたご当地ポスターが無料配布されていたり、SNSなどで知り合った者同士の交流などがみられた。フランスでは珍しく、カップルで来る人たちよりも男性同士、女性同士といったグループが多い。また、個人的にこの時点で気になったのは、小学生、それも高学年とは思えない年齢の子も多く、充分に楽しめるか少し心配していた。

上映開始前には場内は満席となり、演技を務めた声優陣による特別な説明が行われると、観客の雰囲気も高まりを見せる。映像上、少し字幕が見えにくい環境にありながらも、しっかり予習済みなのかきっちりと楽しんでいる様子。特に、キュゥべえの発言の度に劇場に爆笑が起こる様子は、日本人である特派員にとって久しぶりのカルチャーショックを味わったりもしたが、クライマックスにつれて観客が惹きこまれていく雰囲気に包まれ、結局ほとんどの観客が新編の予告まで楽しみ満足そうだった。

試写会終了後、SNSや個人ブログでは深夜にもかかわらず、映画への賞賛が次々に書き込まれた。批判は全くなく、映画の制作者に対する感謝と愛情のこもったものばかり。「本物だ」「こういう作品を観た後で寝られるわけがない」「劇場はもっと広いものを用意すべきだった」というように、思い思いのコメントが並んだ。フランスでも多くのファンを楽しませた「魔法少女まどか☆マギカ」だが、このような作品がさらに産み出されるよう願うばかりだ。

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