仮装の塗料落ちず赤っ恥生活、“超人ハルク”のまま上半身緑色に。

2012/06/02 09:39 Written by Narinari.com編集部

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世界各地でマンガやアニメのイベントが盛んに行われる昨今は、キャラクターに扮したコスプレや仮装に興じる人も少なくない。そうした中、アメコミの人気キャラクター“超人ハルク”に仮装してイベントに参加しようと考えたブラジル人男性は、肌に直接塗料を塗って緑色の体に変身した。ところがイベント終了後、もとの自分に戻ろうとした彼に思わぬ落とし穴が待ち受け、しばらくの間、近所の人にも笑われる赤っ恥な生活を強いられたという。

ブラジルのニュースサイトExtra.globo.comなどによると、この男性はサンパウロ州ヴィラ・クルゼイロに住む35歳の男性、エンリケ・ドス・サントスさん。5月27日のイベントに“超人ハルク”になって参加しようと考えた彼は、変身に必要な緑の塗料を手に入れるため、昨年も購入した店に足を運んだ。

当初は「以前使用したことのある塗料と同じものを買おう」と思っていたというドス・サントスさん。しかし残念ながら希望の塗料がなかったのか、店から勧められたのは昨年のものとは違う商品だった。そこで用途を店員に説明し、さらに店員の目の前で腕に試し塗りも行った上で勧められたその塗料を購入。当日は上半身に塗ってイベントに参加し、晴れて楽しい時間を過ごしたようだが、家に帰った後、彼が直面したのは興奮が一気に冷める現実だった。

“超人ハルク”を楽しむ時間も過ぎ、彼はいつもの自分に戻るべくシャワーへ。ところが洗っても洗っても一向に肌から緑の塗料が落ちず、慌てふためく事態に陥った彼は、詳しく塗料の説明書きを読んで驚いた。自分の体に塗っていたのは、通常「弾道ミサイルや原子力潜水艦に使われる」という強力な工業用塗料だったのだ。2日間にわたり20回も浴室に入り、「狂ったように」こすっても塗料が落ちる気配は全くなし。諦めた彼は、結局お腹から上が緑色のままで生活するハメになってしまった。

緑色の体での生活は、ベッドも使えず床に敷いたビニール袋の上で寝るなど、さまざまな苦労を強いられたそう。そんな彼の評判は近所にもすぐに広まり、「一夜にして有名人」になった上に、多くの地元メディアも彼を取材に訪れた。しかし、地元メディアの一部に掲載された彼の記事には、母親が一緒に体を洗ってくれている写真も添えられたが、間違って母親のことを「ガールフレンド」と紹介されてしまうハプニングも。緑色の体だけでなく、もう1つおまけの“不幸”まで生み出されてしまったそうだ。

こうして、恥ずかしい思いをすることになったドス・サントスさんだが、地元ラジオ局のDJとしての肩書も持つ彼にとっては、自分の存在が世に知られて悪い気分でもなかったのか「後悔はない」と今回の出来事を前向きに捉えているようだが、一方で塗料を販売した店やメーカーを訴える準備をしているという。

ちなみに、気になる緑色の体は、その後近所の人や友人らの手も借りて「24時間洗い続け」、ようやくきれいさっぱり洗い流せたそうだ。



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