中国のトンデモ点字ブロック、今度は「突起がなくペンキだけ」で物議。

2011/10/21 17:45 Written by Narinari.com編集部

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目の不自由な方々の安全を確保するために、歩道や公共施設などに設けられている点字ブロック。足元の突起を目安に、進行方向や危険な場所を確認したりするのに用いられているが、中国では以前より酷い点字ブロックが発見されては、そのたびに物議を醸している。そしてまた、トンデモナイ代物が確認されたという。

中国紙華商報によると、先日、陝西省宝鶏市にある宝鶏人民公園で確認されたのは“突起がない”点字ブロック。ネットユーザーが掲示板に投稿したことで判明したこの点字ブロックは、歩道に黄色のペンキで線が描かれているだけの大変シンプルなもので、目が見える人にとってはその存在がわかるものの、実際に必要とする視覚障害者にとってはまったく役に立たない代物だ。そのため、多くのネットユーザーからは「誰のためにある点字ブロックなんだ?」と疑問の声が上がり、メディアにも取り上げられる騒ぎに発展した。

中国では、これまで多くの“トンデモ点字ブロック”が確認されている。「点字ブロックの1種である誘導ブロックの先に木や壁などの障害物がある」「点字ブロックがジグザグに配置されている」「横断歩道手前に警告ブロックが配置されておらず、そのまま道路に誘導されている」といった具合だ。

もちろん、こうした“トンデモ点字ブロック”は存在が注目されるや否や、すぐに撤去もしくは交換されてはいる。今回の“ペンキ点字ブロック”もネットだけでなく、メディアにも紹介されたことで物議を醸し、政府関係部門が宝鶏人民公園に通達したことで、10月18日晩にはすべて本物に交換されたという。いずれにせよ、点字ブロックは人の命、危険に大きく関わるものだけに、二度とこうしたものが設置されないよう願うばかりだ。

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