スピッツの草野マサムネ倒れる、震災報道などで急性ストレス障害に。

2011/03/28 01:29 Written by Narinari.com編集部

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スピッツのヴォーカル・草野マサムネが、東北地方太平洋沖地震や福島第1原発の報道などを連日目の当たりにしたことで急性ストレス障害となり、約3週間の療養が必要と診断されたことを、所属事務所が発表した。    

「草野が倒れてしまいました」から始まる、スピッツの公式サイトに掲載された「スピッツ および所属事務所代表 オフィシャルコメント」によると、草野は「今回の大震災の地震自体の体験したことのない大きな揺れ、続く余震、想像を絶する被害の甚大さ、その悲惨すぎる現実が連日連夜メディアで報道され続けること、福島第一原子力発電所の深刻な状況など、それらすべてを感じ、目の当たりにし続けることで、本人に急激な過度のストレスが襲いかかってしまい、精神的な障害にまで発展してしまった」とのこと。

医師の診断を受けたのは3月17日で、「診断より早い回復の可能性も0%ではない」ため状況を見守っていたものの、4月3日からのツアーが迫る中、「スタート出来るという状態には至っていない」との判断から今回の発表となった。

これに伴い、4月3日の米子コンベンションセンター、5日の防府市公会堂、7日・8日の広島市文化交流会館での公演は一旦開催を見送りに。そのため、「楽しみにしてくださっていた米子・防府・広島2日間の各公演に来てくださる予定だったお客様に心からのお詫びを申し上げます」と謝罪すると共に、「本来、被災された方々のためにも、ミュージシャンとして音楽を奏でること、歌うことこそが、今私たちが出来ることであり使命でもあることは強く自覚しています。ですが、今回、一時的にでもそれが出来なくなってしまったことの情けなさ、無力感は言葉では言い表せません。自分が被災したわけでもないのに“やるべきこと”が出来ないのですから、何を言われても返す言葉もありません」と悔しさを滲ませている。

ただ、幸い急性ストレス障害は一過性のもの。現在は「草野も確実に回復過程にある」としており、順調にいけば4月13日のNHKホールでの公演から復帰できる見込みだという。

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