米ニューヨークに先日オープンしたバーガーキングの高級業態店「Whopper Bar」で、直径約24センチの特大バーガー「NY PIZZA BURGER」の正式販売が始まった。プレ販売時には、米メディアから「脂肪の爆弾」と皮肉られたこの商品、いったいどのような味なのかを確かめるべく、ナリナリドットコムのニューヨーク特派員が恐る恐る挑戦。日本にはまだない「Whopper Bar」の様子と合わせて、その味をレポートする。

◎「NY PIZZA BURGER」に挑戦

「NY PIZZA BURGER」は、ピザのように6等分にカットしたスタイルで販売する特大バーガー。これ1つで2,530キロカロリーにもなるという、まさに「脂肪の爆弾」と評されるに相応しい、アメリカンな発想から生まれたメニューだ。

注文して出てきたのは、ピザのように大きな箱。これに「NY PIZZA BURGER」が6ピースにカットされた状態で入っている。大きさが大きさだけに、なかなかの重さだ。実際に1ピースを手にとって一口食べてみると、チーズとトマトの組み合わせが定番のピザの味を思い起こさせ、それにハンバーグ（ビーフパテ）、マヨネーズの味を重ねたシンプルなイメージ。トマトはともかく、ほかの野菜が全く入っていないのが、なんともアメリカらしい。

美味しいかどうかは好みによるので「うまい」とも「まずい」とも言いづらいところだが、バーガーキングの「ワッパー」とは全く異なる味。一緒に食べた米国人は「おいしい」と評価しており、確たるニーズはありそうだ。個人的には「コーラが合いそうな味」との感想に留めておこう。

量的には1ピースで通常のハンバーガー1個分か、それ以上の食べ応えがあるので、6ピース（2,530キロカロリー）すべてを摂取するのはかなり骨が折れる。ただ、パーティなど、複数人でシェアして食べるシーンでは良さそうだ。


◎「Whopper Bar」ってどんなお店？

「Whopper Bar」は従来のバーガーキングよりも高級感が売りの新業態。2009年にフロリダ州オーランドに1号店がオープンし、現在は米国内に4店舗、スペインやシンガポール、ベネズエラにも各1店舗ずつ出店している。

ニューヨーク店はタイムズスクエアなどがある42丁目近く、観光客も多いエリアに7月31日にプレオープン。周辺にはオフィスも立ち並んでいるので、昼休みなどに買いに訪れている人も多いようだ。

オープンしたてということもあり、店内はとてもきれい。2階席もあり、広々とした印象だ。2ブロック先には通常のバーガーキングの店舗があるにも関わらず、9月1日に訪れた際には大変な混雑となっていた。また、通常のバーガーキングとはメニューが異なるためか、注文時にしげしげとメニューを眺める人が多いようだ。